私は博士課程に5年も在籍して学位をとりました。学部卒業も5年かかったので、修士と合わせて12年も大学に通ったことになります。
修士号取得後に帰国した留学生が、「やっぱり博士号もとりたい」と戻って来ました。私の定年までの在籍は2年半と規定の3年に満たないので、今年の8月末までに特別審査の申請をしなければなりません。
彼女はとても優秀で修士論文は既に2本、国際誌論文になっています。修士と博士の5年間、毎年1本論文を出したとしたら合計5本なので、8月末までにあと3本受理になっていれば大丈夫だろうと思いました。
既に1本投稿して査読が戻り、修正して再投稿を済ませました。さらに1本の執筆を指示し、昨年末には原稿を送ると言っていたのが今年になってようやく出てきました。すぐにコメントを返したのですが修正稿が戻らず、10回くらいメールで催促していました。あまり催促してストレスになるのも気の毒と思って「とりあえずできたところまでで良いから送りなさい。」と今日メールしたら、「明日には修正を済ませた原稿を送ります。」と返事が来ました。やれやれです。
今後は4月末完成を目処にさらに1本書いてもらい、その間に明日届くはずの原稿をチェックし、共著者の許可を得て投稿。3本目も5月末に投稿させて、「8月末までに受理論文3本!」を目指します。
ダメ学生の私が5年かかって取得した学位を半分の2年半で取得するのですから、彼女の入学からずっと、指導教員として緊張状態が続いています。学生本人はそういった暗い過去がな無いからか、私ほど焦っていないようです。。