直近の人類史

NHKで「ナイス・レディーズ ウクライナ 戦禍が分けた私たちの人生」と題したドキュメンタリーを見ました。ウクライナのハルキウで活動する、高齢女性によるチアリーディング・チームを描いていました。

ハルキウについては昨年、ロシアから空爆を受けたと何度も報道されていました。そんな戦地で今でも高齢女性達がチアリーディングの練習に励み、海外での試合にも出ていたのです。
やっぱりなと思いました。
ロシア人に知人が数名いるのですが、うち一人はウクライナに住んでいたこともあり、親戚も多くいるそうです。ウクライナはかつてソ連に属していましたから、知人のようにウクライナに親戚がいるロシア人は少なくないと思います。そんなウクライナに対してプーチンが過度に住民を巻き込む爆撃を行えば、いずれは批判にさらされるでしょう。
対してネタニヤフは、かつてナチスがユダヤ人に行ったホロコーストに勝るとも劣らない殺戮を、ガザ地区の住民に行っています。

現在のイスラエルに住んでいるユダヤ人は、ずっとそこに住んでいた人々の子孫とは限りません。むしろドイツ語圏や東欧圏から移り住んだ人の方が多いのです(ウィキペディア「アシュケナジム」などにざっと書かれています)。白人である彼等は、肌の色が違うアラブ系の人々を自分達と同じ「人間」とみなしていないから、軍事侵略を続けているのでしょう。ちょっと前までの南アフリカで、黒人が人間扱いされていなかったように。
日本でも、アメリカは広島・長崎を原爆で攻撃し、一般住民を含め20万人以上を虐殺しました(正確な数は分かっていないようです)。日本人が黄色人種だから踏み切れたのだと思います。
南アフリカに限らず、北米大陸、南米大陸、オーストラリア大陸にはもともと白人はいませんでした。最近1000年間の人類史は、「白人が他人種を虐殺して生息範囲を拡大した」と総括できると思います。個々人の問題ではなく、流れとしてそうであることを認識しておくのは、白人ではない日本人にとってムダでは無いと思います。