ゴールデンウィークは田植え

今年のゴールデンウィークは飛び石かつ物価高で、旅行を控える傾向にあるそうです。
兼業の米作農家にとってゴールデンウイークは、「旅行」ではなく「田植え」です。

私が子供の頃、ゴールデンウイークは必ず父の実家がある三重県多度に帰省していました。多度祭りがあるからです。

上げ馬神事で走る馬の尻を竹で叩いて元気づけるのは、子供の仕事でした。
田んぼは一面のレンゲ畑で、花摘みも大好きな遊びでした。

その頃の田植えは梅雨に入って、川の水が増量する時期に行っていました。川と田んぼは一連の水系だったので、魚もたくさん田んぼにいました。
今はゴールデンウイークに田植えをするために、苗を温室で育て、ポンプを使って田んぼに水を入れます。レンゲのような緑肥を育てることもないので、化学肥料と農薬をまきます。
わずか50年で大きく変わってしまった、日本の原風景です。