ドイツ連邦議会で、で政権与党の党首が首相に選出されないという、戦後初めての事態が発生しました。
記事では「キリスト教民主・社会同盟と連立を組む社会民主党の議員の賛成を得て過半数を上回り、首相に選出されるとみられていました」と報道していますが、The Guardianの記事では、社会民主党から造反者が出る可能性が高かったようです。
「公共放送ZDFの先週の世論調査によると、メルツを首相として支持したのはわずか38%で、56%が首相にふさわしくないと答えた。メルツは特に社会民主党党員から嫌われており、62%が拒否している。」と報道していました。
A poll last week for the public broadcaster ZDF showed that only 38% supported him as chancellor while a full 56% said he was the wrong person for the job. Merz is particularly disliked by Social Democrats, with 62% rejecting him, in a gloomy foreshadowing of Tuesday’s disaster.
Reutersも、メルツのキリスト教民主・社会同盟からも不満があったことを指摘していました。
「(月曜に連立協定に調印した)両党はま、NATO同盟に対する米国のコミットメントが弱まるなか、国防費を劇的に増加させることも約束した。特に保守派は、選挙戦で財政健全化を公約したにもかかわらず、メルツ首相が借り入れ制限の緩和を決定したことへの不満があった。」
They have also promised to dramatically boost defence spending as the U.S. commitment to the NATO alliance weakens.
But both have lost support since their already dismal performances in February - especially the conservatives, due in part to frustration with Merz's decision to loosen borrowing limits, despite campaign promises of fiscal rectitude.
どうやらメルツがショルツに勝利した2月から、この事態は予測可能だったようです。
あの時にマスクが極右政党支持を訴えていました。今回の事態はマスク(トランプ政権?)にとって、してやったりだったのかもしれません。
7月には参院選があります。日本の政党も相当おかしくなっています。
カナダのカーニー氏の下記発言は、とても意味深だと思います。
「“世界は根本的に変わった”現実を認識しなければなりません」