日本人の主食とされる米の高騰、しばらくはこの水準でとどまりそうです。
小学2年生の時に田植え時にまかれた農薬で魚が浮き、見渡す限りの水田が死んだ魚の白い腹で埋めつくされました。登校時に見たこの光景が脳に焼き付いてしまい、徐々に米を食べる量が減り、いつしかほとんど食べなくなりました。
高校2年でアメリカに1年間ホームステイしました。アメリカの食生活に「主食」という概念はありません。下記記事ではサイドメニューとしてパンやポテトを出すとありますが、滞在した家庭や高校の女性陣はサイドメニューを省いていました。
それでも留学生として各種パーティーに招かれていただいた脂肪・糖分こってりのデザートにより、体重が1.5倍になって帰国しました。
帰国後は炭水化物を極力排除し、大学入学で上京してからも炭水化物をほとんど食べないようにして、現在に至っています。
野菜・肉・魚・乳製品中心の食生活なので、野菜と乳製品は農薬の影響がないもの、魚は内湾底魚や肉食魚を避けるようにしてきました。
地質調査所に就職したこともあり、「人類史の大部分、ヒトは炭水化物をほとんど食べていなかった」ことに気づき、この食生活こそ本来の食事と思うようになりました。
やがて65歳になるのですが、体重体組成計が示す体年齢は40歳代後半、白髪もあまり目立たず「やっぱり!」と思っていたところ、旧石器時代の食事が「パレオダイエット」として注目されているようです。
そもそも1935年生まれの父は農家出身でしたが、終戦まで白米のご飯を食べたことは無く、麦や粟が大部分に玄米が混ざったものを食べていたそうです。
日本食は「白米ご飯とおかず」というスタイルは、旧石器時代を持ち出さずとも、江戸時代までの多くの日本人には無縁だったと思います。米が高騰する今こそ、農薬と化学肥料まみれの米作に頼らない炭水化物確保、将来的にはパレオダイエットを踏まえたサステナブルな食糧自給を目指すよい機会だと思います。