餌から育てるトウキョウサンショウウオ

今日は埼玉県東松山市立桜山小学校で開催された「第26回両生類自然史フォーラムに参加しました。とても参考になる講演を拝聴できたのに加え、この小学校のトウキョウサンショウウオ飼育施設を案内いただけて大満足でした。
赤ちゃんサンショウウオには市販のイトミミズをあげています。

これくらいの大きさになるとコオロギを与えていて、販売店が遠いことから、コオロギは年間を通じて理科室で繁殖させているそうです。

成虫が卵を産んで増えるので、保存が利く「コオロギのエサ」を買うだけで済んでいるそうです。

サンショウウオの飼育は7月に自生地に放流するまでですが、コオロギは周年飼育していて、サンショウウオがいないときはカエル類を飼育して、その餌に使っているそうです。
かつて「ビオトープにアサザを植えて生態系を守りましょう」という、唖然とする教育が小学校で行われたことがありました。特定の植物を植えっぱなしにすることで生態系の保全になるなんてファンタジーを、生態学関係者が野放しにした為でした。動物をその餌の飼育から小学校で経験することは、生態系を総合的に理解するタネになると思います。

(追伸)

投稿時のタイトルが「オオサンショウウオ」になっていたので、5月21日22時に訂正しました。