油断!

イラン・イスラエル紛争、万が一ホルムズ海峡が封鎖されれて中東からのエネルギー調達に支障が生じた場合、電気やガスにも影響が出ると予測されています。

中学生の頃に読んだ本の中で、一番印象深かったのが堺屋太一著「油断!」です。中東からの石油輸入が制限されるようになった時に、日本がどのような状況下になるかを描いた小説です。通産省(現、経産省)官僚だった堺屋氏が1973年に第一稿を書き上げた時に、本当にオイルショックが起こってしまったので、2年後の1975年に出版されたそうです。
オイルショックは、単にガソリンが値上げしただけではありませんでした。今では中学で社会の時間に学ぶようですが、不足するはずがなかったトイレットペーパーや砂糖までも、奪い合いになったのです。

近所のダイエーの「お一人様1点限り」と書かれた砂糖売り場に人々がなだれ込む中、母親は私に「あなたは小さいから隙間を縫って前に行ける」と砂糖ゲットを指示。大人と大人の肩の下あたりをすり抜けて、何とか買うことができました。物が無くなるとはこういうことなのだと痛感しました。
あれから約50年。1973年のオイルショックも、イスラエルが関わっていました。。