報道は見ませんが、今年の猛暑は各地の湖でも何らかの影響を与えていると思います。
たとえば琵琶湖底層は、低酸素状態になっていると思います。
琵琶湖では冬も気温が高いと全層循環が起こらず、貧酸素化する可能性もあります。
日本の河川は大陸の河川と比べて勾配が大きく、川が貧酸素化することは特殊な河口以外はありませんが、湖沼や内湾では貧酸素化して、水質や生態系に大きな影響を与えています。どのようなメカニズムで貧酸素化するのか、それは各地でどのように起こっているのかなどをまとめて、12年前に書籍として出版しました。西條八束先生のご提案で、吉村信吉先生が測った1925~1937年の各湖沼の水質も掲載しました。
西條先生からこういった本を出すよう提案されてから出版まで、12年もかかりました。交通事故で発症した脳の高次機能障害が悪化した為です。企画から出版まで最も大変だった本ですが、類書はまだ見当たらず、今でも売れているようです。
アマゾンのカスタマーレビューに掲載されている文章は1件だけですが、「学生や行政の実務者、企業の技術者にとって、よい手引きになります。盛りだくさんの感はありますが、一通りの議論が概観できます。」でした。確かに盛りだくさんですが、身近な水域の貧酸素化をどうやって防ぐのか、あるいはそれは自然現象として受け入れるべきなのかなど、自主的に考える上で必要なことは、ほぼほぼ書かれていると思います。