在来ヒガンバナの時間差開花

19日記事で在来ヒガンバナが咲き始めたと報告しました。秋分の日の23日には満開になったのですが(写真左)、自宅の庭ではその近くで、新たなツボミが出ていました(写真右)。

アレ?と思って洞峰公園に行ったら、こちらも既に満開の一群がある中で、

出たばかりのツボミの一群もありました。

わずか4日の差なので日当たりなどが微妙に違うのが原因かもしれませんが、にしても在来ヒガンバナの時間差開花が気づくほど顕著だったことは、これまではありませんでした。猛暑によってちょっとした差が二極化したのかもしれません。

外来ヒガンバナ(実がなるヒガンバナ)が日本に入ってきた当初は在来が駆逐されるのではないかくらいの勢いだった赤塚公園は、今日(24日)の昼にジョグで確認に行ったところ、在来と外来(写真で小さい丸い実をつけて枯れているもの)が半々程度に見えました。

日本にアメリカシロヒトリという外来の毛虫が侵入して桜並木などの葉を食い尽くしたのが、ちょうど高校に進学した頃でした。生物部の部活のテーマとして、この毛虫の防除対策を検討することにして、昼休みや放課後はもちろん、10分間の休憩時間も使って校庭の毛虫を見て回ってました。制服の襟に紛れ込んだ毛虫が授業中に床の上を這い回ることもあって、同級生からはかなり気味悪がられていましたが、声をかけられて答える時間も惜しかったので好都合でした。生物部の顧問の先生も「祭りに参加するより、遠くから眺めている方がはるかにマシ。」と話すタイプで、アメリカシロヒトリを飼育して生活史を観察したいとお願いしたら、準備室の一画を飼育用に確保してくれました。

やがて毛虫が蛹になり、いよいよ羽化のその時、蛾ではなくハエが出てきました。え!?

百科事典や図鑑などを調べた結果(当時はネットなんかありませんでした)、寄生バエでした。そうか、外来種だからこそ在来のこういった天敵に抗う術を知らないんだと思い、殺虫剤とかで駆除しないでもアメリカシロヒトリ被害はそのうち落ち着くだろうと思いました。

外来ヒガンバナは種で増えることができるので、実をつけない在来は一方的に駆逐されてしまうのではないかと危惧していましたが、赤塚公園で今でも在来が外来と拮抗しているのを見て、高校の頃のアメリカシロヒトリとに似ていると思いました。

ブラックバスが食い尽くすから在来淡水魚が壊滅状態になったとか、アカミミガメがハスを食い尽くした(たとえば乙戸沼)とか言われますが、それは無いだろうと思うのは、こういった観察をしてきたからなのだと思います。

長らく観察を続けているヒガンバナ、来年もまた新たな現象が加わりそうで楽しみです。