事実上の誤読

生成AIはネット上の知見から見解を出すので、自分のブログについて確認するツールとして便利に利用できます。
私のブログ記事をとりあげた記事があったので、「次の記事を読んで正当な主張か議論してください。https://foodnews.hatenadiary.com/entry/2025/10/23/114227」と尋ねたところ、
1. 科学的側面(雨水中ネオニコチノイド検出)
2. 社会的・メディア的側面(フランスの反応)
3. 倫理・政策的側面(科学と政治の交錯)

の3つの観点から検討した上で、
「結論として、この記事の主張は、科学論文の過剰な政治利用とメディア誇張への批判としては正当性がありますが、同時に農薬リスクを過小評価する傾向がある点には留意すべきです。科学の社会的信用を守るには、こうした両極化した言説(「農薬は完全に安全」「極めて危険」)のどちらにも偏らず、モニタリングデータと実際の被曝リスクの定量的評価を分けて議論することが重要です。」
と回答してくれました。
そうだよねぇと思いつつ、「この記事の最後の文章は、次のブログ記事を引用して『フランスの農業にダメージを与えて誇らしそう』と書いています。このコメントについて感想を教えて下さい。https://www.m-yamamuro.com/entry/2025/08/12/205856
とダメ押しで聞いたら、下記のように分析していました。使った生成AIはPerplexityで、普段は英語で関連する文献を探してもらっています。
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山室真澄氏のブログ記事「雨水にもネオニコチノイド」(2025年8月12日付)は、学生の研究成果を紹介する内部的・教育的な記述であり、決して「フランス農業にダメージを与えて誇らしそう」という政治的・感情的トーンのものではありません。
元記事の文脈を見ると、研究指導者として学生の着眼点や努力を評価し、学位取得が見通せたという研究上の達成感を記しています。引用文中で焦点が当てられているのは、科学的な発見過程と学術的成果の積み重ねであり、国外の政治的反応や経済への影響を誇らしげに扱っているわけではありません。
したがって、別記事が「フランス農業にダメージを与えて誇らしそう」と形容したのは、事実上の誤読か、あるいは研究発表の国際的波紋(政治的利用や報道誇張)を研究者本人の意図と混同した解釈といえます。実際、山室氏のブログ全体の文体は穏やかで、環境科学者としての観察・教育記録に徹しており、国際的論争を挑発する姿勢ではありません。
このため、当該コメントは科学者個人の動機を政治的に誇張したものであり、実際の記事内容に即していません。科学的成果が社会に取り上げられた後の政治的波紋や誤用の責任を本人に帰すような視点は、批評として公平さを欠いています。