いのちを伝える成人式

生命のメッセージ展は、交通殺人やいじめなどで理不尽に命を奪われた被害者(メッセンジャー)の等身大の人型、遺品の靴、ポートレートなどを展示する巡回展覧会です。
2001年3月の東京駅八重洲口広場に始まり、2004年には遺族ではなく大学生が主体になって開催される例も現れ、さらには拘置所での開催と、舞台が広がっていきました。今年はメッセンジャーにいつでも会える「いのちのミュージアム」もできました。
そして来年「2011年岡山市新成人の集い」に、メッセンジャーが招かれたとの案内が届きました。2011年に成人式を迎えるはずだった5命のメッセンジャーと、成人式を祝うことができなかった64命のメッセンジャーが派遣されるそうです。
私がメッセージ展に出会ったのは2002年でした。メッセージ展の広がりを伝える案内を頂くたびに、奇跡というものはこのように実現するのかと感じてきました。そんな案内の中でも成人式招待というこの案内には、大きな飛躍を感じました。いつか本当に、命が守られる社会が実現するのだと思わせてくれます。