陸水学・水環境

コロナ対策、今、地方がすべきこと

私は3月4日時点で「6月以降の日本では水害により避難所のクラスター化が懸念される」と指摘しました。 あと3ヶ月でマスクの安定供給を! - Limnology 水から環境を考える 懸念が当たってしまい、本日、球磨川で氾濫が発生しました。これから10月まで、同様の…

ノルウエーのサーモン養殖場ではネオニコチノイドがまかれている

ノルウエーの養殖サーモンと言えば、大手スーパーがおいしさだけでなく安全性を強調して、他のサーモンより少しお高めな価格設定で販売しています。ふるさと納税でもノルウエーサーモンは人気が高く、私も取り寄せてみましたが、脂がのっていて、まぐろのト…

編集者さんに感謝!

月刊「つり人」7月号から連載を掲載しています。 毎月18日に担当編集者さんからおおよそのストーリーと、「こんな図があれば。。。」というリクエストが届きます。それを踏まえて8日までに原稿と図を提出というサイクルで、今日は第3回の原稿を送りました。…

テナガエビ幼生の餌問題

テナガエビのネオニコチノイド感受性を調べる実験、感受性が一番高いのは孵化直後のはずですが、餌をやらないとネオニコ以前に餓死してしまうので文献検索したところ、汽水産と淡水産のテナガエビの幼生にアルテミア(ブラインシュリンプ)のノウプリウス幼…

巣ごもり実験

霞ヶ浦の抱卵テナガエビが我が家に来てくれて、今日で1週間。確実に食べてくれて水も汚れにくい餌は冷凍アカムシと判明して、落ち着いていました。 ところが、明日から気温が上がるかもの予報で、午後からは対策に奔走しました。これまでに汽水産と淡水産の…

抱卵テナガエビ、ゲット!

テナガエビをなかなか採取できないでいるのを見かねた師匠が、昨日、傷をつけないように気をつけて釣ったテナガエビを持って来てくれました。水道水の原水が霞ヶ浦なのでネオニコの影響を心配していると聞いた師匠のお友達が、ご自宅の井戸水も持って来てく…

ますます謎のテナガエビ

昨夜は手網とスルメをつけた竿を持って、霞ヶ浦に行きました。この時期の宍道湖なら、夜にテトラポットでたむろしているテナガエビを狙う人達が、懐中電灯と手網を持って湖岸に来ています。ところが霞ヶ浦では3箇所を3時間かけて回りましたがエビ採りは誰も…

ホームフィールド

昨年度から、ネオニコチノイドが水圏に与える研究のフィールドを宍道湖から霞ヶ浦に移し、研究助成も霞ヶ浦を対象にして申請しました。幸い採択されたところへ、今回のコロナ。対象を変えていて本当に良かったと思いました。霞ヶ浦は自宅から車で最短で15分…

灼熱の屋上で繁茂する日本の水草たち

今日は2ヶ月ぶりに大学に行って、屋上の水草の様子を確認しました。バケツに放置してあるアサザは元気いっぱい!緑藻に覆われても、その上に葉を広げています。霞ヶ浦ではアオコが一面に発生しても、まさにこんな感じで繁茂していました。霞ヶ浦にはもともと…

国立環境研究所からまた怪しいプレスレリース

国立環境研究所から、またもやリテラシーを疑うプレスレリースが出てました。 日本の水草に気候変動の影響 -120年・248湖沼のデータから見えてきた絶滅リスク-|2020年度|国立環境研究所 「背景と目的」で「水草の衰退の要因として、これまでは水質悪化や…

ペットショップは宝箱

木曜日にテナガエビ釣り名人にスポットを案内いただいた際、同行の方が釣り上げたオスのテナガエビを1尾くださったので、持ち帰りました。針でケガをしているので、なるべく自然環境に近いところで静養させるのがいいだろうと、実験水槽ではなく庭の火鉢水…

婆さんはそろそろご意見番

「ドイツでは昆虫が27年間で75%以上減少した」と2017年秋に発表され、これを受けてドイツ政府は2019年9月、昆虫の大量死を阻止するための包括的な政策パッケージである昆虫保護行動計画を策定しました。計画には農薬の使用削減も盛り込まれています。背景が…

名人と意気投合

今日は霞ヶ浦の手長釣り名人に、スポットを案内いただきました。思っていた通り、テナガエビがいるのはアサザやヨシが植栽されたところではなく、テトラポット護岸でした。 私はかねてからヨシやアサザは水質を悪化すると主張し実験データを論文にもしていま…

超薄い海水ゲット

今年度は霞ヶ浦(淡水)と涸沼(汽水)のテナガエビでネオニコチノイド耐性実験を行う予定で、釣り関係者から「そろそろ霞ヶ浦でテナガエビ釣りができそう」との情報が入り、日曜に様子を見に行くことにしました。念のため手網も持って行って、うまく捕まえ…

NHK教育番組が増やすマイクロプラスチック

ここ数年で家庭菜園で広まってきたのが、ビニールマルチです。私は原因のひとつとしてNHK教育番組「趣味の園芸 やさいの時間」だと思っています。下記はそのテキストにあった写真です。 苗の保温や保湿のために地面を覆うのは、ビニールが発明される以前から…

めざめよ!「国産農産物が一番安全」と妄信する日本

ポストコロナを考えたとき、グローバルな流通がとだえてもリスクは少なく、外出規制にも影響されない産業は農業のハズです。しかし日本はご存知のとおり、食料自給率は先進国最低レベル、かつ、今回のコロナウイルス感染のおかげで「日本の医療水準は世界有…

マイクロカプセルはマイクロプラスチックではない

2017年度から3年行って来た科研費萌芽の研究「合成香料を内包したマイクロカプセルが水界生態系に与える影響の検証」の申請書には、2016年9月に研究意義として下記を書きました。ーーーーーーーーーー水圏に大量に放出され、それが魚類などの水生生物への化…

マジでテナガエビ飼わなきゃ

3月24日付記事で、今年は自宅でテナガエビを飼おうかなと書いたところ、ネオニコチノイドが霞ケ浦の動物に与える影響をテーマにした助成金が採択されました。一方で、コロナウイルスのおかげで、大学は封鎖されるかもしれない状況です。実験生物を扱っている…

テナガエビ

今年度もあと1週間。例年ですと学会や新年度の講義準備でバタバタすごすうちに4月1日を迎え、科研費の当落に悲喜こもごもという感じですが、今年は講義もどうなるかわからず、学会も軒並みキャンセル。斜め読みした論文を読み返したりして、ゆったりと過ご…

宍道湖への遺言

春の甲子園が中止になりました。21世紀枠で決まっていた平田高校は、宍道湖に近い所にあります。「よかったねぇ。」と思っていたので残念でなりませんが、それ以上に残念なことがこの決定前にあって、複雑な気持ちでした。宍道湖は、もしかしたら英語で紹介…

ヨシは水生植物という妄信

手賀沼に関する下記リンクの資料編3.をダウンロードすると、34ページに手賀沼の図があって、西岸が広くヨシ帯になっています。 手賀沼水循環回復行動計画(改定版)/千葉県 しかも「水生植物群落」となっていて、32ページには水質浄化作用があると書いて…

まるで宝石!

私が潜って研究するようになったのは、採泥器でとった底生動物(ゴカイとかミミズとか)を篩い分けてホルマリン固定したら、その独特な動きが瞬間に止まり(当たり前ですが)、さらには形や色が生きているときと全くことなってしまうのを見るのがイヤになっ…

マイクロプラスチックはミジンコの餌?

アメリカの友人が下記論文を紹介してくれました。環境への影響が懸念されるマイクロプラスチックですが、腐植質に富む淡水環境だとミジンコがマイクロプラスチック起源有機物を餌にできるそうです。

「温暖化で砂漠のような海になる」は本当か?

海水温上昇が原因で海洋が酸性化するとか、熱帯の砂漠のような海になるとの見解を耳にするようになりました。最近も下記の記事を見て首をかしげてしまいました。 まず、「きれいなサンゴは増えているけど、将来、砂漠のような海になってしまうかもなあ」は、…

井の中の蛙に大海は見えない

何年も前に国立大学を定年退官された水環境関係の大御所で、高校の先輩でもある先生から、「水関連の学会がいくつかありますが、いずれも視座の拡大が迫られているように感じています。」との年賀状をいただきました。私は学生の頃から指導教官以外に、複数…

霞ヶ浦の生シラウオ丼

霞ヶ浦の水産物を出しているということで前から気になっていた「かすみキッチン」に知人と行ってきました。私が頼んだのは「新鮮シラウオ丼(生)」。サラダとドリンクバーがついたセットで1170円でした。2階のカウンター席の目の前には霞ヶ浦が広がっていま…

懐かしき「土地利用と水質」

ResearchGate (科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービス)から下記がGmailに入ってました。「土地利用って、私が東大に移ったときに引き継いだ学生さんのテーマじゃん?」と思って確認したら、案の定、引き継いだ修士の留学生さんに投稿し…

宍道湖で激減した水産物が豊かにとれる霞ヶ浦

ある程度成長した個体が特定方向に向かうのを待ち受けて網を張る刺し網などと比べて、トロール漁はある意味、一網打尽的です。またシラウオのような繊細な魚は、よほど大量にとれないと、引いている間に傷んで商品価値を失うものもでてくると思います。下記…

宍道湖ではウナギやワカサギと同時にトンボも消えた!

本日の毎日新聞に「アニマルクライシス ネオニコ系農薬、生態系に影響か」との記事が掲載され、宍道湖でネオニコチノイドによってウナギやワカサギの餌が減って、93年、94年と漁獲量が激減し、以後資源が回復していないと論じた私の論文が紹介されていました…

Limnology Special Issue

2018年にイルクーツクで開催された“Freshwater Ecosystems - Key Problems”の発表講演の一部が、陸水学会の英文誌「Limnology」のオンラインバージョンに掲載されました。友人のMarianneと私とでEditorを務めたのですが、序文は全部Marianneに書いてもらいま…