柏の葉便り

ヘリウムの納期は3ヶ月!

「ヘリウム 不足」でググルとたくさん記事がでてきます。一般には馴染みのないヘリウムですが、分析系の研究者にとって、ヘリウムはキャリアガスとして必要不可欠です。ところが先日、ヘリウムをお願いしている業者さんが来られて、「年度末にかけて質量分析…

鬼かしら?

「このレポートじゃ、具体的に何をやったかわかんないでしょ?」「単位がおかしい!」「有効数字がバラバラじゃん。」久しぶりに受け入れた修士学生さん、中国からの留学生なんですが、研究者になりたいとのことだったので公用語は英語にし、分析法の確定か…

この論文は阪口先生に

11月1日にScience誌に掲載された論文には、1982年と2016年で底生動物の生息密度が比較されています。1982年のデータは私の卒論でした。その頃、宍道湖を淡水にする公共事業が進んでいて、水産試験場の方が淡水化以前の底生動物の分布を残しておきたいと、248…

退屈しない日々

文科省の科研費、今年は萌芽(硫化水素ネタ)と基盤A(数年落とされ続けている農薬ネタ)を出しますが、学内締切が10月15日と10日を切ってしまいました。加えて10月17日締切の民間助成(水草ネタ)の申請書も書いていて、3つとも全く違う内容なので、飽きた…

Please, come back !

9月20日午前、陸水研出身者の研究人生に支障が出たことを示すかもしれないメールが届きました。将来をすごく期待していたのですごくショックで、終日、機械的に仕事をこなしていました。関係者のひとりに状況を尋ねたところ、今朝、お返事が届きました。やは…

5年ぶりの修士

2016年10月14日記事「崩れゆく東大」に記した事情で、陸水研では2014年度から学生ゼロを通してきました。最近になって、日本と対立している国の学生なら、いざとなったときに大使館に訴えてくれるだろうと思うようになり、中国人学生さんを受け入れることに…

まだしばらく続くヘリウム不足

分析系の研究者を悩ませるヘリウム不足、その背景が解説されています。私が使っている質量分析計用の高純度ヘリウムは、納期が1ヶ月以上です。だからといって買い置きはできません。事業所内に保管してよい高圧ガスの量は消防法で決まっているからです。今後…

ハゲタカジャーナルにご用心

インターネットの発達により、研究論文もネットからダウンロードできるものが増え、特に、誰でもアクセスできるオープンアクセスジャーナルが増えてきました(たとえばPLOS ONE)。一方でオープンアクセスジャーナルを発行し、掲載料によって不当に利益を得…

報告書に書いた内容は投稿できない?

科研費の採択率が十分でないことから、若手も民間などの助成金に頼る例が増えていると思います。ここで注意してほしいのは、報告書に書いた内容が投稿できなくなる場合があることです。大学の紀要やWebサイトで公開した内容もアウトです。ポイントは「公開さ…

タイムリミット

私が東大に赴任したとき、前任者から修士1年2名、2年4名、博士3年1名と、博士(休学中→そのまま退学)を引き継ぎました。修士2年以上の学生はみな、イオンクロマトを使って分析した水質から議論するという、私がやったことのない研究をしていました。途中か…

卒論のない卒業実験

2016年10月14日記事に記載した事件があったので、私の研究室では日本人は基本的に受け入れないことにしました。もし希望者が来たら事情を説明して、教員が理不尽なことをしたら泣き寝入りせず告訴する覚悟がある学生のみ受け入れようと思っています。外国人…

ドローンによる水草繁茂調査

OBのK君が、ドローンを使って宍道湖で異常繁茂している水草の群落範囲を調べ論文にしました。宍道湖で異常繁茂している水草群落のドローンによる群落範囲の特定陸からの目視では100m沖合くらいまでしか確認できませんが、300mまで達していることがわか…

はらはらドキドキ

先週金曜日、採択率が非常に低い学術誌に投稿しました。翌日、隅から隅まで添削してくれたアメリカの知人から「投稿した?」とメールがあり、「24時間経ったけど、今のところまだリジェクトされてないよ~。」と返信、彼女からは即、「Yeah to no trubo-rejc…

他人の仕事を読むのは3分の1以下でいい

ここしばらくは書き物をする時間が発表資料や助成申請に費やされてきて、ようやく一昨日から論文執筆に充てられるようになりました。今回は関係者筆頭論文のお手伝いではなく自身の単著なので、マイペースで進められることもあり、1日3頁(=7日でほぼ完成…

お気の毒な人達

私が産総研(旧地質調査所)の職員だったころ、「あの人達がやってるのって、科学じゃないよね。」と同僚から酷評されていた教授が、柏キャンパスに複数いました。 あれから20年近く経った今、このキャンパスにはまだ、東大教授なんてその程度にしか思われて…

同僚との国際感覚のズレ

所属する専攻の会議で、秋入学の研究生のほとんどが中国人と紹介されました。へぇ、それはめだたいと感じたのは私だけのようでした。 もちろん学生に個人差はありますけれど、中国人研究生が多いことを問題と感じる教員は、金稼ぎ目的で就学ビザを獲得してい…

分析できないストレス

22年前に購入した安定同位体比質量分析計は、2015年に基盤が壊れて部品がなかなか入手できず、2017年にようやく修理できました。ところが今度は接続している元素分析計でリークが続き、まずいことにその元素分析計をずっと担当してきたA社がサービスをやめ、…

縁起のいい研究室

陸水研OBのA君から、母校の大学に講師として着任したと挨拶電話がありました。既に任期なしの講師になっているH君やT君に続き3人目。残るは任期付特任助教やってるK君が任期なし講師になれば、大学院出身者は100%、大学にポストを得ることになります。また…

予算申請結果

昨年同様、今年も基盤Bは落選しました。基盤B海外でバイカル湖の研究をやっているので難しいだろうとは思ってましたが、ちょっと残念。 宍道湖の水草対策を提案した河川基金は採択いただけました。もう水草は芽を出しているので、早速準備を始めなければ。 …

○ちゃんの近況

港湾空港技術研究所の技術情報誌「PARI」の最新号の裏表紙に、OBの○ちゃんの研究が掲載されています。水中の見えないものを可視化する、世界でも最先端の技術に携わっています。○ちゃんの写真もあります。全然変わってない! 「PARI」の最新号は下記のリンク…

研究室訪問第一号

陸水研進学希望者の今年度最初の方が来られました。予報だとひどい雨風になるとのことで心配していましたが、その学生さんが来られた頃にはもう晴れていてホッとしました。ちょっとウチでは無理そうなので、学びたい内容を詳しく聞いて、他の研究室をお勧め…

初志貫徹

陸水研OBのA君、修士受験の研究室訪問の際、「将来は母校の教員になりたい。」と言ってたのですが、知人の方から、初志貫徹して母校の講師の職に就いたとの情報を頂きました。 すごいなぁ! 私の夢はまだまだかないそうにありませんが、これを励みに頑張ろう…

とうとう「かまくら」出現

このブログ内を「雪だるま」で検索すると、大学院生しかいない柏キャンパスで、雪が積もる度に雪だるまが出現しているとの報告がでてきます。 1月22日の大雪でもやっぱり現れました。かつ、今年は雪だるまだけでなく「かまくら」まで出現。「何だかでっかい…

2017年印刷論文9本、本2冊

あっというまに今年も残りわずかとなりました。 2017年の目標は投稿19本としていて、印刷については目標を定めていませんでした。結果として印刷になったのは9本で昨年より1本減りましたが、本が2冊出ました。特に「沖縄の河川と湿地の底生動物」は沖縄県の…

研Q室のヨーグルト

とある委員会の後、ストレスからか無性に甘いものを食べたくなって、柏キャンパスの大学生協に寄り道。ここに来るのは10年で2度目ですが、前回見なかったヨーグルトを発見。へぇ、こんなもんが東大で開発されたのかとネットで調べてみたら、一般向けにも通販…

そうじゃなくって。。。

昨日、5月に行ったオムニバス講義「自然環境学概論」の受講者からの感想が届きました。所属する専攻教員が1回づつ講義し、受講者全員が毎回、数行の感想を提出します。 私は「空から見た川」という演題で、日本の川の地形的特徴から始め、そのために水資源…

祝!T君、科研費萌芽採択!

OBのT君から、萌芽枠で出していた科研費が採択されたとの連絡がありました。若手枠ではなく、研究歴や業績をはるかに積んだ教授などと同じ土俵への挑戦で採択されたのは、見事です。おめでとう! 内容は10年以上前に私が目指していた下記のような手法を、…

当たり!

日本ではマイクロプラスチック同様の深刻な問題になるかもと提案した科研費の萌芽が「採択された」と連絡がありました。ネオニコチノイド系殺虫剤が内水面漁業に影響を与えた可能性の検討と並んで、かなり斬新的なテーマです。陸水研がカバーする水環境問題…

K君、4月から他大学に出ます!

OBのK君から、他大学での学術研究員に内定したと連絡がありました。 2015年10月だったかに会社を辞めて学位取得に専念したいと相談があり、12月から陸水研に出戻り。その当時、所属する自然環境学専攻は私に学生指導させない、講義させないなどのオトナノイ…

G・K君結婚!

日本人の彼女とつきあうために、陸水研に修士で留学してきたG・K君。先日、関西の彼女の実家がある街で結婚式をあげたそうです。長丁場を制してのゴールイン、おめでとうございます!