柏の葉便り

学生急増

このブログを10年くらい読んでいただいている方はご存知の理由で、東大では学生指導なんてできないと思っていました。最近になって、外国人学生なら大学とトラブルが起こったときに大使館に駆け込んでくれるだろうと考え、受け入れることにしました。その最…

灼熱の屋上で繁茂する日本の水草たち

今日は2ヶ月ぶりに大学に行って、屋上の水草の様子を確認しました。バケツに放置してあるアサザは元気いっぱい!緑藻に覆われても、その上に葉を広げています。霞ヶ浦ではアオコが一面に発生しても、まさにこんな感じで繁茂していました。霞ヶ浦にはもともと…

オンライン講義の評判

理学部地球惑星学科で、大学院生に対してオンライン講義に対する意識調査を行い、結果が届きました。60%近くの院生が、通常の講義については対面よりオンラインの方が良いと回答したそうです。金銭的・時間的に節約できる、好きな場所や姿勢で受講できる、様…

Zoomで修論中間発表会

今日は秋入学修士学生さんの、修論中間発表がZoomで行われました。専攻の全学生・教員93名が参加。通常は階段状の大ホールで行っていて、どうなることやらと思いましたが、「コロナ終わってもこの方がいいかも。。」と感じたほどスムーズに進みました。まず…

寛大な処置をとりますけど

毎年、夏学期に理学部で開講している「水圏環境学」では、初回でレポートを課しています。これまではその次の回で、レポートを出さずに脱落する学生が半分でした。今年は初回に16名参加、昨日の締切までにレポートを提出したのが4名だったので、脱落率が2倍…

オンライン講義の準備

東京大学では原則、講義はオンラインになりました。 東大では会議も講義もZoomが標準的に使われていますが、アメリカでの情報漏洩被害のニュースなどを見てると使う気になれず、GoogleのHangouts Meetsを使っての準備をしています。 幸い、理学部でつけてく…

コロナ下の対応とコロナ後の対応

東京大学の活動制限レベルが引き上げら、研究室立ち入りが自粛されます。また柏キャンパスは緊急事態宣言 対象の千葉県にあります。今後しばらく頻繁には研究室に行けませんので、郵送先は自宅にお願いいたします。新型コロナウイルスによる研究活動への影響…

学外者は東大キャンパスに入れません

さきほどメールで連絡があり、東大では学外者の入構を本日から禁止にするそうです。観光で本郷キャンパスに入る事はできません。感染者数773人の東京(本日10時時点)にある東大、ようやく具体的な対策を始めたな、という感じです。 現時点で感染者数54名の…

桜散る?

今日は科研費内定の発表なのですが、大学からはまだ通知が来ません。これは二つとも落ちたか。。。 ただ、知り合いのブログを見たら彼女もまだ通知が来ていないと書いていて、全体的に遅れている可能性もあるかなぁ。科研費以外の今日来るはずの通知もまだだ…

あと6年の研究テーマ

定年が65歳のままなら、あと6年で東大退官です。最後の1年は居室の本や実験室の片づけに追われるでしょうから、実質はあと5年です。それまでの研究テーマとして最も重点を置きたいのが、持続可能な農業の創出です。農薬や化学肥料に頼る今の農業が水界生態系…

大学でのコロナウイルス対応

コロナウイルスへの対応、いきなり休校措置を押しつけられた小中学校のご苦労と比べると小さいとは思いますが、大学も対策で大変です。東大では新学期の授業について、全学方針としてオンライン授業、または特別対策をした対面の授業を行うことになりました…

入学式にも卒業式にも参加できなかった東大生

東京大学の学位記授与式は,新型コロナ対策のため代表者のみの参加となりました。 上記記事には書かれていませんが、博士の学位授与式に出席する予定だった修了生が学部から東大だった場合、入学式も参加できなかったのでした。途中で留年していなければ、学…

大成の佐藤様が異動!

東大柏キャンパス環境棟のメンテを担当されていた大成建設の佐藤様が、今年度いっぱいで異動されることになりました。屋上や1階の荷さばき室などの共用スペースを利用している陸水研は、他研究室以上に佐藤様のお世話になっていました。たとえば修論生が屋…

捕食会議にご用心

捕食会議、英語ではpredatory conferenceと言います。同様な性質の学会誌はハゲタカジャーナル(英語ではpredatory journal)です。捕食会議とは、学術的な体制を伴わない団体による登録料稼ぎが目的の学会で、日本の場合は国際会議であると謳って勧誘するこ…

謝恩会をど~するか?

私は所属する専攻で学位授与式のアナウンスや司会を担当しています。3月23日の本学全体の授与式に合わせて専攻の授与式も行うのですが、そのあとに謝恩会を行うというアナウンスも合わせて行うので、「待てよ」と思いました。政府はここ2週間、東京都は3月15…

俯瞰

足かけ6年展開した二度目の宍道湖プロジェクトの成果を一般向けにまとめた本が、2月中に出版されます。目下、Science論文関係で頂いた様々な依頼原稿や講演準備をしつつ、二校を進めています。タイトルは「豊かな内水面水産資源の復活のために ー宍道湖から…

フィールドワークをしない陸水研

久しぶりに学生を指導しています。研究者を目指しているので、修論を国際誌に投稿するのはmust。できれば1年生の間に投稿し、修士終了後はその成果で海外の博士課程進学も選択できるようにと考えています。投稿前に学会発表もしておいた方がよいと思ったので…

あと6年一喜一憂

所属する専攻で日本人学生を指導するのは非常に危険と学んでから(詳細は 崩れゆく東大 - Limnology 水から環境を考える参照)、日本とあまり仲の良くない国の学生のみ受け入れることにしています。他大学の知人から、「外国人学生は大学に不満があると、大…

始動

「ここだと何もできないから。」と、昨日午後、息子が自宅に戻りました。いつものように大きなリュックサックをお歳暮のお菓子類や自家製スモークチキンとベーコン、冷凍しておいた自家製ブルーベリーなどでいっぱいにし、それでも入りきれない分は手提げと…

ヘリウムの納期は3ヶ月!

「ヘリウム 不足」でググルとたくさん記事がでてきます。一般には馴染みのないヘリウムですが、分析系の研究者にとって、ヘリウムはキャリアガスとして必要不可欠です。ところが先日、ヘリウムをお願いしている業者さんが来られて、「年度末にかけて質量分析…

鬼かしら?

「このレポートじゃ、具体的に何をやったかわかんないでしょ?」「単位がおかしい!」「有効数字がバラバラじゃん。」久しぶりに受け入れた修士学生さん、中国からの留学生なんですが、研究者になりたいとのことだったので公用語は英語にし、分析法の確定か…

この論文は阪口先生に

11月1日にScience誌に掲載された論文には、1982年と2016年で底生動物の生息密度が比較されています。1982年のデータは私の卒論でした。その頃、宍道湖を淡水にする公共事業が進んでいて、水産試験場の方が淡水化以前の底生動物の分布を残しておきたいと、248…

退屈しない日々

文科省の科研費、今年は萌芽(硫化水素ネタ)と基盤A(数年落とされ続けている農薬ネタ)を出しますが、学内締切が10月15日と10日を切ってしまいました。加えて10月17日締切の民間助成(水草ネタ)の申請書も書いていて、3つとも全く違う内容なので、飽きた…

Please, come back !

9月20日午前、陸水研出身者の研究人生に支障が出たことを示すかもしれないメールが届きました。将来をすごく期待していたのですごくショックで、終日、機械的に仕事をこなしていました。関係者のひとりに状況を尋ねたところ、今朝、お返事が届きました。やは…

5年ぶりの修士

2016年10月14日記事「崩れゆく東大」に記した事情で、陸水研では2014年度から学生ゼロを通してきました。最近になって、日本と対立している国の学生なら、いざとなったときに大使館に訴えてくれるだろうと思うようになり、中国人学生さんを受け入れることに…

まだしばらく続くヘリウム不足

分析系の研究者を悩ませるヘリウム不足、その背景が解説されています。私が使っている質量分析計用の高純度ヘリウムは、納期が1ヶ月以上です。だからといって買い置きはできません。事業所内に保管してよい高圧ガスの量は消防法で決まっているからです。今後…

ハゲタカジャーナルにご用心

インターネットの発達により、研究論文もネットからダウンロードできるものが増え、特に、誰でもアクセスできるオープンアクセスジャーナルが増えてきました(たとえばPLOS ONE)。一方でオープンアクセスジャーナルを発行し、掲載料によって不当に利益を得…

報告書に書いた内容は投稿できない?

科研費の採択率が十分でないことから、若手も民間などの助成金に頼る例が増えていると思います。ここで注意してほしいのは、報告書に書いた内容が投稿できなくなる場合があることです。大学の紀要やWebサイトで公開した内容もアウトです。ポイントは「公開さ…

タイムリミット

私が東大に赴任したとき、前任者から修士1年2名、2年4名、博士3年1名と、博士(休学中→そのまま退学)を引き継ぎました。修士2年以上の学生はみな、イオンクロマトを使って分析した水質から議論するという、私がやったことのない研究をしていました。途中か…

卒論のない卒業実験

2016年10月14日記事に記載した事件があったので、私の研究室では日本人は基本的に受け入れないことにしました。もし希望者が来たら事情を説明して、教員が理不尽なことをしたら泣き寝入りせず告訴する覚悟がある学生のみ受け入れようと思っています。外国人…