柏の葉便り

桜散る?

今日は科研費内定の発表なのですが、大学からはまだ通知が来ません。これは二つとも落ちたか。。。 ただ、知り合いのブログを見たら彼女もまだ通知が来ていないと書いていて、全体的に遅れている可能性もあるかなぁ。科研費以外の今日来るはずの通知もまだだ…

あと6年の研究テーマ

定年が65歳のままなら、あと6年で東大退官です。最後の1年は居室の本や実験室の片づけに追われるでしょうから、実質はあと5年です。それまでの研究テーマとして最も重点を置きたいのが、持続可能な農業の創出です。農薬や化学肥料に頼る今の農業が水界生態系…

大学でのコロナウイルス対応

コロナウイルスへの対応、いきなり休校措置を押しつけられた小中学校のご苦労と比べると小さいとは思いますが、大学も対策で大変です。東大では新学期の授業について、全学方針としてオンライン授業、または特別対策をした対面の授業を行うことになりました…

入学式にも卒業式にも参加できなかった東大生

東京大学の学位記授与式は,新型コロナ対策のため代表者のみの参加となりました。 上記記事には書かれていませんが、博士の学位授与式に出席する予定だった修了生が学部から東大だった場合、入学式も参加できなかったのでした。途中で留年していなければ、学…

大成の佐藤様が異動!

東大柏キャンパス環境棟のメンテを担当されていた大成建設の佐藤様が、今年度いっぱいで異動されることになりました。屋上や1階の荷さばき室などの共用スペースを利用している陸水研は、他研究室以上に佐藤様のお世話になっていました。たとえば修論生が屋…

捕食会議にご用心

捕食会議、英語ではpredatory conferenceと言います。同様な性質の学会誌はハゲタカジャーナル(英語ではpredatory journal)です。捕食会議とは、学術的な体制を伴わない団体による登録料稼ぎが目的の学会で、日本の場合は国際会議であると謳って勧誘するこ…

謝恩会をど~するか?

私は所属する専攻で学位授与式のアナウンスや司会を担当しています。3月23日の本学全体の授与式に合わせて専攻の授与式も行うのですが、そのあとに謝恩会を行うというアナウンスも合わせて行うので、「待てよ」と思いました。政府はここ2週間、東京都は3月15…

俯瞰

足かけ6年展開した二度目の宍道湖プロジェクトの成果を一般向けにまとめた本が、2月中に出版されます。目下、Science論文関係で頂いた様々な依頼原稿や講演準備をしつつ、二校を進めています。タイトルは「豊かな内水面水産資源の復活のために ー宍道湖から…

フィールドワークをしない陸水研

久しぶりに学生を指導しています。研究者を目指しているので、修論を国際誌に投稿するのはmust。できれば1年生の間に投稿し、修士終了後はその成果で海外の博士課程進学も選択できるようにと考えています。投稿前に学会発表もしておいた方がよいと思ったので…

あと6年一喜一憂

所属する専攻で日本人学生を指導するのは非常に危険と学んでから(詳細は 崩れゆく東大 - Limnology 水から環境を考える参照)、日本とあまり仲の良くない国の学生のみ受け入れることにしています。他大学の知人から、「外国人学生は大学に不満があると、大…

始動

「ここだと何もできないから。」と、昨日午後、息子が自宅に戻りました。いつものように大きなリュックサックをお歳暮のお菓子類や自家製スモークチキンとベーコン、冷凍しておいた自家製ブルーベリーなどでいっぱいにし、それでも入りきれない分は手提げと…

ヘリウムの納期は3ヶ月!

「ヘリウム 不足」でググルとたくさん記事がでてきます。一般には馴染みのないヘリウムですが、分析系の研究者にとって、ヘリウムはキャリアガスとして必要不可欠です。ところが先日、ヘリウムをお願いしている業者さんが来られて、「年度末にかけて質量分析…

鬼かしら?

「このレポートじゃ、具体的に何をやったかわかんないでしょ?」「単位がおかしい!」「有効数字がバラバラじゃん。」久しぶりに受け入れた修士学生さん、中国からの留学生なんですが、研究者になりたいとのことだったので公用語は英語にし、分析法の確定か…

この論文は阪口先生に

11月1日にScience誌に掲載された論文には、1982年と2016年で底生動物の生息密度が比較されています。1982年のデータは私の卒論でした。その頃、宍道湖を淡水にする公共事業が進んでいて、水産試験場の方が淡水化以前の底生動物の分布を残しておきたいと、248…

退屈しない日々

文科省の科研費、今年は萌芽(硫化水素ネタ)と基盤A(数年落とされ続けている農薬ネタ)を出しますが、学内締切が10月15日と10日を切ってしまいました。加えて10月17日締切の民間助成(水草ネタ)の申請書も書いていて、3つとも全く違う内容なので、飽きた…

Please, come back !

9月20日午前、陸水研出身者の研究人生に支障が出たことを示すかもしれないメールが届きました。将来をすごく期待していたのですごくショックで、終日、機械的に仕事をこなしていました。関係者のひとりに状況を尋ねたところ、今朝、お返事が届きました。やは…

5年ぶりの修士

2016年10月14日記事「崩れゆく東大」に記した事情で、陸水研では2014年度から学生ゼロを通してきました。最近になって、日本と対立している国の学生なら、いざとなったときに大使館に訴えてくれるだろうと思うようになり、中国人学生さんを受け入れることに…

まだしばらく続くヘリウム不足

分析系の研究者を悩ませるヘリウム不足、その背景が解説されています。私が使っている質量分析計用の高純度ヘリウムは、納期が1ヶ月以上です。だからといって買い置きはできません。事業所内に保管してよい高圧ガスの量は消防法で決まっているからです。今後…

ハゲタカジャーナルにご用心

インターネットの発達により、研究論文もネットからダウンロードできるものが増え、特に、誰でもアクセスできるオープンアクセスジャーナルが増えてきました(たとえばPLOS ONE)。一方でオープンアクセスジャーナルを発行し、掲載料によって不当に利益を得…

報告書に書いた内容は投稿できない?

科研費の採択率が十分でないことから、若手も民間などの助成金に頼る例が増えていると思います。ここで注意してほしいのは、報告書に書いた内容が投稿できなくなる場合があることです。大学の紀要やWebサイトで公開した内容もアウトです。ポイントは「公開さ…

タイムリミット

私が東大に赴任したとき、前任者から修士1年2名、2年4名、博士3年1名と、博士(休学中→そのまま退学)を引き継ぎました。修士2年以上の学生はみな、イオンクロマトを使って分析した水質から議論するという、私がやったことのない研究をしていました。途中か…

卒論のない卒業実験

2016年10月14日記事に記載した事件があったので、私の研究室では日本人は基本的に受け入れないことにしました。もし希望者が来たら事情を説明して、教員が理不尽なことをしたら泣き寝入りせず告訴する覚悟がある学生のみ受け入れようと思っています。外国人…

ドローンによる水草繁茂調査

OBのK君が、ドローンを使って宍道湖で異常繁茂している水草の群落範囲を調べ論文にしました。宍道湖で異常繁茂している水草群落のドローンによる群落範囲の特定陸からの目視では100m沖合くらいまでしか確認できませんが、300mまで達していることがわか…

はらはらドキドキ

先週金曜日、採択率が非常に低い学術誌に投稿しました。翌日、隅から隅まで添削してくれたアメリカの知人から「投稿した?」とメールがあり、「24時間経ったけど、今のところまだリジェクトされてないよ~。」と返信、彼女からは即、「Yeah to no trubo-rejc…

他人の仕事を読むのは3分の1以下でいい

ここしばらくは書き物をする時間が発表資料や助成申請に費やされてきて、ようやく一昨日から論文執筆に充てられるようになりました。今回は関係者筆頭論文のお手伝いではなく自身の単著なので、マイペースで進められることもあり、1日3頁(=7日でほぼ完成…

お気の毒な人達

私が産総研(旧地質調査所)の職員だったころ、「あの人達がやってるのって、科学じゃないよね。」と同僚から酷評されていた教授が、柏キャンパスに複数いました。 あれから20年近く経った今、このキャンパスにはまだ、東大教授なんてその程度にしか思われて…

同僚との国際感覚のズレ

所属する専攻の会議で、秋入学の研究生のほとんどが中国人と紹介されました。へぇ、それはめだたいと感じたのは私だけのようでした。 もちろん学生に個人差はありますけれど、中国人研究生が多いことを問題と感じる教員は、金稼ぎ目的で就学ビザを獲得してい…

分析できないストレス

22年前に購入した安定同位体比質量分析計は、2015年に基盤が壊れて部品がなかなか入手できず、2017年にようやく修理できました。ところが今度は接続している元素分析計でリークが続き、まずいことにその元素分析計をずっと担当してきたA社がサービスをやめ、…

縁起のいい研究室

陸水研OBのA君から、母校の大学に講師として着任したと挨拶電話がありました。既に任期なしの講師になっているH君やT君に続き3人目。残るは任期付特任助教やってるK君が任期なし講師になれば、大学院出身者は100%、大学にポストを得ることになります。また…

予算申請結果

昨年同様、今年も基盤Bは落選しました。基盤B海外でバイカル湖の研究をやっているので難しいだろうとは思ってましたが、ちょっと残念。 宍道湖の水草対策を提案した河川基金は採択いただけました。もう水草は芽を出しているので、早速準備を始めなければ。 …