柏の葉便り
昨夜のNEWS23で衆院選での各党の政策について、教育の観点から特集を組んでいました。 動画の2分26秒から4分9秒までは、東大の学部3年生へのインタビューです。奨学金が打ち切られ授業料免除も対象外、その上に下記のように大学院に進学する際は授業料が上が…
9月修了生の専攻での提出締切は明日なのですが、本日無事に提出したようです。 先週末から博士の学生も交えてメールで何度も添削を繰り返したので、ポカミスは無いと思います。私が指導した修論としては、これが最後になります。 定年までにあと一人の博士論…
2026年3月の定年を控え、大学で所有しているものの廃棄や譲渡を進めています。 1982年から数年間、汽水湖の底生動物をテーマに研究していた頃の、宍道湖を中心とした汽水湖の底生動物のホルマリンサンプルの多くが、希望者がいなかったので廃棄することにし…
火曜日のコースゼミは修士2年のポスター発表でした。高知県の海岸について「ここでは動物の巣穴から過去の海面が分かっていて。。」と書かれていたポスターがあり、「巣穴ってどんな動物のですか?」と尋ねたら予想通りヤッコカンザシでした。「ヤッコカンザ…
本日の土壌動物実習、助教さんのヘルプもあり無事終了しました。写真は幅1m以内、長さ5m以内での4グループの採取地点です。 極めて近い土壌を移植ゴテで採取してもらったのに、得られた動物は思っていた通り大きくばらつきました。 物心ついた頃からア…
学生さんからお土産をいただきました。カエル大好きなのが知られているので、ガラスのカエルです ^ ^
今日の専攻コースゼミは修士1年の修論方針ポスター発表でした。おひとりはサンゴに共生する褐虫藻と、サンゴ体内のバクテリアに何か関係がないか調べるとのことでした。拡大した褐虫藻の写真を見て、これは藻類というより動物だと思いました。実は私は若い頃…
専攻に4セットない2mmメッシュの篩の代わりに、100均で直径2mmの穴が無数にあいている「ステンレスパンチングザル」(200円)を見つけました。また燃焼しにくい受け容器としてキャンプ用アルミ丸鍋(3個入200円)もゲットしました。このセットで自宅コンポ…
ペットボトルと茶こしで作った簡易ベールマン装置に土壌を入れて約3時間放置したら、線虫など、ファーブル実体顕微鏡の倍率では、生きて動いていることから辛うじて存在が確認できた生き物が少なくとも3個体抽出できました。 陶器の漬物容器に2mmメッシュの…
水質分析の際には目的物質を調べる水(川、排水、地下水など)を使って、採用した方法できちんと測れているか、目的物質を加えた回収率の確認や、検出限界の確認を行います。うちの学生は雨の水質を調べていたのですが、最近、分析の前処理を少し変えました…
昨日は専攻の修了式でした。卒業生、在校生だけでなく、昨年の卒業生も休みをとって参加してくれました。 謝恩会では職場環境が話題になりました。昨年の卒業生の職場はブラックでは全くなく、しばらくは転職しないと言ってました。一方で中国に帰国する卒業…
定年まであと2年、一昨年あたりから新規に応募できる助成が急速に減ってきました。外部資金が無いと運営費だけでやりくりしなければなりません。2週間前に「賃上げが物価上昇に追い付かず」と報道されていましたが、大学から支給される運営費が増額すること…
今日と明日は所属専攻の修論発表会。 陸水研の修論生は、90分もの研究室での練習を見事に反映し、十分過ぎるほどの堂々たる発表でした。 その練習でも炸裂した「山室節」を、本日、魚が減ったのは殺虫剤ではないかとの某団体のプロジェクト関係の返信メール…
今日は研究室メンバーにOBも加わって、実験室の大型備品廃棄と大掃除をしました。OBには私が卒論以来研究対象としてきた宍道湖に関する文書(戦前の漁業調査報告や私が卒論の時に行った粒度分析結果を地図にプロットしたものなどなど)や、自分では解析しな…
今日の午後は13時半から17時まで、新領域創成科学研究科の年に2回だけの教授会(といっても教員全員が参加)でした。今の研究科長先生には私が東大に異動したその年に、前任者から引き継いだ博士課程学生の野外調査に同行していただきました。理学部地質学…
本日、日本陸水学会大分大会の表彰式で、陸水研OBが「陸水学雑誌論文賞」を受賞しました。対象論文は下記です。 炭素・窒素安定同位体比によるアメリカザリガニの餌資源と捕食者に関する検討 2009年3月に卒業した学生さんで、当時まだハスが繁茂していた宍塚…
3月に修士課程を卒業した学生さんが、就職後も某学会の一般会員として入会しなおし(卒業したら学生会員ではなくなると言われて)、修論を投稿していました。本日、無事受理になったと連絡がありました。霞ヶ浦では湖岸の水温が最高で37℃を超えることもある…
アジア開発銀行の奨学金を得て日本で修士号を取得した学生を対象にした「ADB-JSP Thesis of the Year Award 2023」の1位に、陸水研の卒業生が選ばれました! インドネシアで初めてとなる、環境水のネオニコチノイド濃度報告でした。予想に反して、日本より…
値上げラッシュや在庫不足は日用品だけではありません。機器分析の研究にも値上げや在庫不足が研究に影響を及ぼしています。多くの分析機器で使用されるヘリウムは長らく不足気味で、各省庁で対策に関する通達が出されています。 加えてバイアルに使うセプタ…
アジア開発銀行の奨学金で留学し修士号をとって帰国した学生さんが、博士課程に進学したいとインドネシアの奨学金に応募、平行して日本の文科省の奨学金にも応募しようと準備していました。インドネシアの奨学金は書類審査を通過し昨日面接終了。6月に結果…
本郷の「水圏環境学」、今日のトピックは「世界の地下水・日本の地下水」でした。4月23日記事で紹介したように、私の講義は「補足説明とかですぐ話が逸れて、話の順番がめちゃくちゃな感じ」との意見がありました。それで昨年の講義資料の順番を入れ替え、補…
学士会館で3月卒業生の専攻修了式が行われました。式には卒業生と保護者、教員しか参加できないので、式後、在校生や秘書さんも合流して昼食会を開きました。コロナ以降初めてのお食事会です。ようやく日常が戻った気がしました。卒業生のおひとりは卒論から…
OBの投稿論文のチェック→OBが投稿学生が修論を投稿用に変換した原稿をチェック→大幅改訂を指示査読から戻って来た論文の修正→再投稿学生から学会発表用のパワポが届く→「完璧!」と返信学生の卒論を投稿用に書き直す→今日では終わらないと中断 消耗品購入に…
陸水研では研究テーマが多彩なので、時々整理しないと投稿するのを忘れてしまいます(特に私は脳脊髄液減少症で時々記憶がすっぽり抜けるので)。現時点で覚えているものをざっと書いてみましたが、あと数テーマやってたような気がします(と書いてて、そう…
今日で修論発表会が終わり、引き続き大学院入試でした(明日まで)。 私が修論を書いた頃は、理学部2号館にあった地理学教室の院生室1号部屋に席があって、同室の先輩方がわけのわからない単語ばかり出てくる原稿をビッシリ添削してくださいました(1号部…
今日は修論発表会、3年ぶりに教員と発表者が対面になりました(発表者以外の学生はZoom)。コロナ以前は、学生は全員スーツ姿で発表してました。ところが本日は数名がカジュアルな服装でした。過去に先輩方が一様にスーツで発表するのを、目前にしていなかっ…
今日は今年度最後の研究室ゼミで、月末に修論発表会に臨む2名が発表練習をしました。 ひとりは霞ヶ浦湖岸における夏季の水温に関する研究です。昨年の予備調査で最高水温34℃越えを記録しましたが、今年はそれを○℃上回る結果が!底生動物や魚の多くが湖岸沿い…
2021年に亡くなった津谷裕子様は、自身も被害を受けた杉並病の原因は不燃ゴミ圧縮施設で発生した化学物質だと様々な手段で訴えていました。 昨年3月、津谷様のお宅が解体され資料は全て産廃業者が処分することになったと、知人から相談がありました。その知…
香害で苦しんでいる患者さんの多くが、自身は柔軟剤など人工香料を使っていません。香害がアレルギーの一種だとしたら、症状が出る前にある程度アレルゲンに曝露していたはずです。何から曝露していたのでしょう? これは解くのがかなり難しいパズルですが意…
集中講義「水資源環境論」、昨日無事終了しました。毎年課題は「今後50年における日本の水資源環境を持続的なものにするには、どのような対策が考えられるか?」だったのですが、今年度は3分の2が留学生だったので、世界の水資源の質か量のどちらかの持続性…