地球科学

30年以内に動く断層帯に原発

今朝未明、大分などで震度5強の地震がありました。幸い、周辺の原発などに影響はなかったようです。 一方で日本には、30年以内に動く確率が高い断層帯に建っている原発があります。おそろしい話ですね。しかもその原発は県庁がある市(=県内で比較的人口…

フンガ・トンガーフンガ・ハアパイ火山

日本時間1月15日13時頃にトンガで噴火した海底火山は、国交省の資料によると「フンガ・トンガーフンガ・ハアパイ火山」というそうです。 https://www.mlit.go.jp/common/001459726.pdf この噴火で気圧が急変、それによる潮位変化が日本付近で1m以上にも達し…

「日本沈没」はないけれど。。

地震が続く悪石島で11日から住民避難が始まりました。 この地震については6日、南海トラフ巨大地震に関連して「影響は考えなくて良い」と公表されていました。 一方で9日、気象庁は「この地域は海底に火山がある地域で、海上保安庁の調査でも熱水活動が確認…

日本の生態学は使えない

下記リンクは1983年に発行された「冒険する頭」という本の1章です。既にこの時点で、地球温暖化やプラスチックゴミが地球規模の環境問題になると予測しています。 http://jimnishimura.jp/tech_soc/cha_brain/5_3.html 下記の拙著で、日本の生態学者達が見抜…

人間による撹乱は温暖化だけにあらず

某講演で驚きの図が紹介されました。 Aの図で動物のバイオマス(animals)よりもバクテリア類(bacteriaとarchaea)の方がはるかに大きいのは想定内でしたが、Bの図の哺乳類(wild mammals)よりも人間(humans)と家畜(livestock)が圧倒的に大きいのは想…

科学というロマン

きっとどこかにある「真理」へと科学は歩みを進める時に大きな機械仕掛けで時に地道な手作業で数多の失敗を糧にして 産業技術総合研究所では特設サイト「来るべき明日のために」を開設しました。 冒頭の詩のようなフレーズは、トップページで1行に1枚の写真…

水害は起こると思って備える

今日もNHK総合では九州北部を中心とした大雨情報を流し続けています。既に床上まで浸水している地域が広がっている上に、明日いったんやんでも、また明後日、同じ地域で強い雨になるとの予報がでています。浸水した地域では、どのような生活になるのでしょう…

何事も無く過ぎますように。。。

午前はNHKの大雨に関するニュースを聞きながら仕事していました。平成30年以降、必ず広域かつ重大な水害が起こっていて、水圏環境学の講義資料を毎年書き換えていました。来年用は「令和3年大豪雨」なんて加えないで済むようにと思いつつ聞いていました。九…

過去からも現在からも学べない国民性?

富士山噴火の被害を予測するハザードマップが17年ぶりに改定されました。 これまで溶岩流の到達が想定されていなかった神奈川県(相模原市と小田原市ほか5つの市と町)にも到達するおそれがあるとしています。問題は、富士山が噴火したら溶岩だけでなく降…

天災は人災

西暦869年に起こった貞観地震級の地震が近く起こるだろうことは、福島第1原発の耐震性の再評価を審議した際に指摘されていましたが、東電は「学術的な見解がまとまっていない」として、津波想定の見直しを先送りしていました。自治体も同様でした。 この震…

あと2ヶ月で3.11から10年

日曜の午前は1週間を振り返る報道番組や討論番組がいくつかあります。3.11からあと2ヶ月で10年となる1月11日でしたが、掘り下げた番組はありませんでした。コロナ禍が同じ起こるのだったら、あと1年遅れていてくれたらとよく思います。3.11では、コロナ対策…

東京から逃げろ!

東京の最高気温は、今日も35℃と予想されています。週末は雨で30℃を切る予報になっていますが、月末8月30日は曇りながら31℃の予想、もしそれから晴天に転じたら、9月1日にはまた35℃近くになりそうです。9月1日は関東大震災が起こった日です。もし首都直下型地…

リニア新幹線のルートと土砂災害

長野県環境影響評価技術委員会で10日に予定されていた、リニア中央新幹線関連事業の現地確認が中止になりました。大雨特別警報が発表された際に「たぶんリニアの予定地だろう」と思っていましたが、やはりそうでした。改めてリニアの予定ルートと今回の豪雨…

豪雨が火山噴火を誘発する?

先ほど午前11時40分、長崎県に出されていた大雨特別警報は警報に切り替えられました。1982年7月の長崎水害(長崎市内だけで死者・行方不明者299名、うち262名が土石流や崖崩れによる)の惨状が今でも目に焼き付いているので、同様の被害が出ないかと昨夜から…

コロナ対策、今、地方がすべきこと

私は3月4日時点で「6月以降の日本では水害により避難所のクラスター化が懸念される」と指摘しました。 あと3ヶ月でマスクの安定供給を! - Limnology 水から環境を考える 懸念が当たってしまい、本日、球磨川で氾濫が発生しました。これから10月まで、同様の…

今年だけ?台風ではない温暖期の強風

今日もつくばでは強風が吹き荒れています。6月にも一度、とても強い風が吹いてブドウなど背の高い鉢植えが倒れてしまいましたが、今回も倒れたので玄関に避難させています。 畑ではトウモロコシが全部倒れ、桃が落下してました。こんなこと、初めてです。ト…

諏訪(霧ヶ峰)のメガソーラー撤退

諏訪湖を臨む霧ヶ峰を対象に、東京ドーム約40個分の土地にソーラーパネルを31万枚並べるという、山間地域のメガソーラーとしては国内最大級の計画が長野県に提出されました。他にもメガソーラー問題が各地で起こるなか、この事例はマスコミでも取り上げられ…

家庭菜園では窒素を控えてリンをまく

自然志向の家庭菜園指南書は、化成肥料を失敗の根源とし、徐々に効果がでる有機肥料を使うように書いています。生元素循環を専門とする私からすると、一律そう書くのはナンセンスです。そういった指南書では例えば、「野菜の葉の色が雑草よりも濃い緑だと、…

もし今コロナがなかったら?

もしコロナが起こってなかつたら、今年の日本は今頃、異常気象について、いろんな人が好き勝手言ってたんじゃないかと思います。 これ程スキー場に雪が降らなかった冬。とんでもなく早く咲いた桜。かと思えばその桜に雪が降る。 その後の気象も異常です。昨…

地質図の紙バッグ

産総研では障害者雇用に積極的に取り組んでいて、「つくばチャレンジドチーム」の活動としてイントラで紹介されています。それとは別に、今日が最終日の作品展(おみやげつき)が催されていたので、昼休みに行ってきました。何となく予感がしたとおり、「お…

何が森林を伐採させるのか?

「豊かな森林と豊かな漁場との密接な関係が国内外で実証されるなど、森林が人類にもたらす恩恵の大きさが国際的にも常識化しつつある今、貴重な森林を大規模に伐採するなどは、時代錯誤的な蛮行だと言わざるを得ません。」これは何の事業に対する反対意見か…

日本は首都直下地震でつぶれる

下記の記事、必読だと思いました。たとえば、「南海トラフ地震のようなプレート型の大地震では、マグニチュード8以上で1分以上、9なら3分以上も強い揺れが続く。3分も強い揺れが続けば、どんな転倒防止をしっかりしていても大抵のものは倒れる。」 該当地域…

テレビで首都直下型地震に対する意識は変わるか?

NHKスペシャル「シリーズ体感首都直下地震」DAY1を見ました。内閣府が作成した被害想定に基づいて映像化していて、その想定では死者を23000人(うち火災での死亡者16000人)と予測しています。前回、1923年の関東大震災の死者・行方不明者は10万5千人、うち…

平成22年の環境白書

民主党政権だった当時のこの環境白書の最初に出てくる図は、カンブリア紀以降5回あった大量絶滅の時代と、当時の「おもな犠牲者」(たとえばPTでは底生現世動物、海生無脊椎動物など)です。ここで「おもな犠牲者」と書くセンスは私には皆無で、私なら「絶…

なぜいまだに地学を教えようとしないのか?

小さく細い川はそのぶん一気にあふれやすいとか、下流の広い川は雨がやんだ後でも上流からの供給で水位があがるとか、かつての氾濫原は洪水に遭いやすいとか、地学で言えばイロハのイ程度の知識です。そんな基礎知識を持たないが故に危ない所に住んでしまっ…

台風一過

台風は通過しましたが、破壊が続く堤防があったりと、まだまだ安心できない地域も多くあります。城山ダムが竣工以来発の緊急放流に踏み切るなど未曾有の事態が多く、今後の解明が待たれます。私の身近にも初めての出来事がありました。我が家の庭の周辺は、…

7万年の時計

福井県の水月湖は過去7万年間「年縞」が堆積しており、そのうち5万年分のデータが昨年7月の世界放射性炭素会議で放射性炭素年代測定の較正に採用されています(2014年2月25日記事)。陸水学会で金沢に行った際、この水月湖の年縞を展示している「年縞博物館…

地名は語る

9月5日に放映されたNHK「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」は、珍地名大特集でした。自宅近くにある牛久市の女化(おなばけ)など、変わった地名の由来を解説、最後の方で「こういった歴史を残す地名が町村合併などで失われるのは残念」とのコ…

石狩川の山越え

札幌で行われる水環境学会シンポジウムに合わせ、汽水域研究委員会として、道東の汽水湖沼を巡る巡検を行いました。網走湖を回ってから札幌へ移動する途中、旭川を通過しました。大きな川が流れていて、何川だろうとスマホで調べたら石狩川で、びっくりしま…

十和田湖1700万年の歩み

5万分の1地質図幅「十和田湖」が完成しました。下記リンクに、過去1700万年にわたって十和田湖を形成してきた火山活動年表、各時代の火山噴出物が現在どこで見れるかを示した地図、十和田湖の歴史の分かりやすい解説が掲載されています。巻末にはちょっと難…