読書記録

シジミ学入門

身近な二枚貝の代表であるシジミですが、総合的に解説した和書はこの本くらいのようです。新聞の連載として執筆された文章をもとにしているので、一般の方にも分かりやすく解説されています。生活史、生理生態、水産資源、食材など様々な観点から記載されて…

参考書30:The wondrous workings of Planet Earth

生態系に共通する基本的枠組(分類体系、物質循環など)をざっと解説した上で、地球に成立している多様な生態系の仕組みを地域ごと(アフリカの砂漠とかサバンナとか)に解説し、再びシステムとしての生態系に関わる項目(動物、植物、海洋、湖沼、リン循環…

野草をおいしく食べる本

野原、水辺、里山など場所ごとにまとまっているので、目的の植物を特に決めず、写真に似た植物があれば採ってみる、という使い方ができます。アク抜きやレシピも書かれているので、野菜は買ったものしか食べたことがない、という方でもとっつきやすいと思い…

参考書29:世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

あと10日で終わる平成。その「平成に出版された残しておきたい1冊」という趣旨のフェアが近所のTSUTAYAでやっていて、並んでいた本にふと目が止まりました。そうだった、この本、買わなきゃと思ってて忘れてたと、ソク買ったのが「世界でいちばん貧しい大統…

天才を殺す凡人

かつては「Japan as NO1」という本が出版され、「科学技術立国」「物づくり大国」とのフレーズが飛び交っていたなんて、まるでウソのような今の日本。本書は大胆な仮説で、その原因と対策を提案しています。下記は私がまとめた概要の一部です。「大胆」と書…

このままだと、日本に未来はないよね。

あと10年以内に、日本人の大部分が経済的にかなり苦しい生活を強いられると予測しています。「、」「。」入りというあまり見ない書名が面白くて手に取ったところ、著者は2チャンネル、ニコニコ動画の開設者でした。忙しい、本を読むのが苦手、という方は、…

参考書28:フィールドワーク心得帖 新版

室内実験やモデル計算ではなく、現場で起こっている現象から課題を解決するために必要なノーハウが一通り解説されています。さらには解決した内容を口頭発表(スライド、ポスター双方)とレポートにまとめるところまでマスト事項が解説されているので、フィ…

定年3.0 50代から考えたい「その後の50年」のスマートな生き方・稼ぎ型

「人生100年時代の老後は『お金・健康・孤独』の3つの問題をどう解消するかがカギとなる。」とのキャッチに関心を持って読んでみました。88歳の親と同居することで自身の30年後を毎日見ながら生活していると、特に「孤独」は重要なキーワードと感じていた為…

マラソンにお勧め「美尻トレ」

私は長い距離走っても膝が痛むとか息が上がることは全く無いのですが、太ももが痛くなって30km前後から失速していました。また1kmを全力で走っても自己ベストは5分半くらいと、フルマラソンのラップと1分少々しか違わない遅さでした。 その原因は筋肉不足と…

桐村里沙「日本人はなぜ臭いといわれるのか」

芳香剤と除菌グッズが科学者としては理解不能なまでにもてはやされている日本ですが、予防医学の見地からその問題点をとても分かりやすく解説した好著です。柔軟剤の芳香などでその人本来のにおいをごまかすことは、いわば黄疸や貧血で顔色が悪いのを「みっ…

おいしく育てるはじめての家庭果樹

本書の最大の特徴は、鉢植えでの育て方を解説している点です。 実は、近所で柿を鉢植えしているのを見たときから(10月30日記事)、「もしやどんな果樹でも鉢植えで育てられるのでは?」と思っていました。そう思って書店をぶらついていて、何気なく手にした…

中田敦彦「僕たちはどう伝えるか」

オリエンタルラジオの中田敦彦氏をテレビで初めてみたのは2017年6月4日「しくじり偉人伝”ピタゴラス”」。あまりの面白さに、以後、中田氏の回だけは必ず見るようにしていたのですが、残念ながらその後3回しか彼のプレゼンはありませんでした。 先日、1ヶ…

カワハタ先生の動物の不思議 どこがおなじでどこがちがうの?

まずはお子さんに、好きなところからでいいから見てごらん、と勧めてください。どこから読み始めても、「生き物ってスゴイ!」と感激すること必至です。そして、何の変哲もないと思っていた日常に、実はいろんな不思議が満ちていて、その不思議は生き物たち…

こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑

きれいな色、おもしろい形、水面を何度もかすめて飛ばせる。。。子供の生活には石集めのきっかけがあふれています。3月19日付記事で紹介した鈴木福君のように、出会いがあれば石に魅了される子供は多いでしょう。 そんなお子様に超お勧めの本です。 第1章で…

キミのお金はどこに消えるのか

円高と円安はそれぞれどのような影響を与えるのか、消費税を増やすと税収は増えるのかなど、どういう経済政策を提案する政治家に投票すべきか考える目安になる項目が「中国人妻に日本人夫が説明」という形で解説されています。 巻末の特別編でこのコミックが…

マラソンランナーへの道

今年こそはフルマラソン4時間台で完走したいと、筑波大の鍋倉賢治先生が主催する「つくばランニングラボ」に入会して、月1回ペースで受講しています。その鍋倉先生にお勧めの本を尋ねたところ、紹介されたのが本書です。10kmのジョグでフルマラソン完走後並…

DaiGo著「自分を操る超集中力」

「山室さんって、何でそんなにいろいろできるんですか?」「集中力ゼロだからですよ。せいぜい30分しかもたないから、何かやったら、次に全く違うことしないと、すぐ飽きちゃって。」 みたいな会話をした方は、結構おられるかと思います。実は30分しかもたな…

そばもん ニッポン蕎麦行脚 17巻

出雲そばの話だけでなく、小泉八雲の松江での様子も描かれています。日本全体が八雲が危惧した状況に陥っているのは大変残念ですが、松江にはまだ八雲が愛した気高い日本人が多くいて、風景にも「神々の国の首都」の雰囲気が漂っています。私が40年近く宍道…

会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業

3月13日付記事で「副業の教科書」を紹介したとき、 「起業に関する新刊書を10冊くらいは目を通しましたが、このムックにあるような『助走段階で役立つ情報』は見つけられませんでした。」と書きました。 書いた後、Amazonのリンクを貼って、記事を確認したと…

副業の教科書

最近の「大人の男性」対象の雑誌(例えば週刊ダイヤモンドとか東洋経済とか大人のOFFとか)は、老後資金の貯え方とか、副業とか起業に関する特集が増えているように感じます。日本の財政の状況を考えると、年金と退職金だけでは下流老人になる可能性が高いと…

森博嗣「小説家という職業」

気づいたら年末から年始にかけて、森博嗣氏の本を立て続けに3冊読んでました。小説ではなく新書ばかり。考え方がすごく似ていて、「そう、そうなんだよね。」と、自分の中で言葉になっていなかったことが言葉になっていて助かるので。 たとえば下記の文章は…

柴山元彦著「宮沢賢治の地学教室」

「それから逆サイクルホールというのもあるよ。これは高い所から、さっきの逆にまわって下りてくることなんだ。(略)冬は僕等は大抵シベリヤに行ってそれをやったり、そっちからこっちに走って来たりするんだ。」 上記は子供向けの天気図の解説書ではありま…

「40代から最短で速くなるマラソン上達法」

つくばマラソンが迫る中、いつものように週末TSUTAYAでぶらぶらしていて、目にとまった本です。 1日30本以上のヘビースモーカーで48歳でメタボと診断された著者が、たまたま誘われた駅伝大会に出るために走り始め、1年半後にはフルマラソン3時間を切り、53歳…

「ウナギの博物誌 ―謎多き生物の生態から文化まで」

私が所属する松江のNPO法人では、かなり以前から汽水域こそウナギの重要な生息場所と考えていました。というのは、大阪では「出雲屋」という名のウナギ屋が多く、その理由として上方で売られるウナギは宍道湖・中海で取れたもので、天然物としては最もおいし…

石黒 耀「死都日本」

地理の講義でAT、Ah火山灰がどれほど厚く日本を覆ったか聞いたときにゾッとして想像した、まさにその状況がリアルな小説になっていて驚きました。日本はどういう所にある国なのか、本当は地学を高校まで必修にして国民全員が知っていなければならないと思う…

WILL POWER 意志力の科学

「頑張れ、根性出せ!」みたいな精神論的浪花節が大嫌い、でも意志力は鍛えたいという方には、とても説得力があり実効性がある本です。実験や観察例に基づいて説明されているのも嬉しいところ(裏を取るのは大変ですが)。 例えば犯罪者の仮釈放を認める審議…

山本太郎「感染症と文明 −共生への道」

天然痘が根絶したとき、漠然と思いました。これは一概に、人類にとって好ましいことと言えるのだろうか? そして最近の、民放を1時間くらい見ていたら必ず「除菌」という言葉を聞かざるを得ない風潮にも危険を感じて、本書を読んでみました。 著者は感染症の…

駒崎弘樹「社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門」

Amazonでは「社会を変えたいと願うすべての人、必読!」とありますが、事業拡大における留意点(たとえば、利益が安定するまでは事業を広げない、とか)や、世代交代(非創業期メンバーが創業期メンバーを超えるようになったとき)に伴って起こりがちな状況…

「ためしてガッテン 健康の新常識事典」(主婦と生活社)

テレビでは毎日どこかの局が健康ネタとか料理・グルメネタの番組を放映していますが、その中で私が一番参考にしているのは「ガッテン」です。とはいえ毎回欠かさず見るわけではないので、この本はとても便利だと思いました。とても読みやすく、図書館で20分…

米沢富美子「人生は楽しんだ者が勝ちだ」

調べ物で図書館に行って、ふと目がとまって一気に立ち読みしてしまいました。女性研究者の卵さん達には、素敵なエールになると思います。由緒正しき日本語(いわゆる大阪弁)で書かれているのも、大阪出身者にとっては魅力です。 世の中、何とかなると思って…