化学物質

魚はなぜ減った?

10月28日に拙著「魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う」が出版されます。つり人社からの出版、かつ「魚」とありますが、日本では主食が米(=農地の多くが田んぼ)という特殊事情から、農薬が様々な水環境や飲用水を汚染してしまう実態も説明しています。…

全国の水道水でネオニコチノイドを測ろう

厚労省が自治体の水道行政担当者に出している「水道水質管理計画の策定に当たっての留意事項について」最新版(2021年3月26日改正)の「積極的に安全性評価及び検出状況に係る知見の収集に努める要検討農薬類(別表第5)」に ネオニコチノイド(アセタミプ…

ダブルスタンダード

日本ほど農薬漬けの農産物を、どうして輸出できると思えるのか不思議に思っていたら、海外向けには農薬を減らすよう指導している農水省のサイトがありました。 輸出相手国の残留農薬基準値に対応した病害虫防除マニュアル:農林水産省 上記サイトの「概要」…

ネオニコチノイドから身を守るために

宍道湖ではネオニコチノイド系殺虫剤の使用によって、ワカサギやウナギの餌になる動物が減って漁獲量が激減したとScience誌で発表したとき、「よく発表してくれた」とメールや手紙を下さったのは、お医者様ばかりでした。ネオニコの空中散布があると必ず救急…

バイカル湖のマイクロプラスチックを牛が除去するとしたら?

マイクロプラスチックが世界的な問題になっていますが、牛の胃でマイクロプラスチックが分解されるとの論文が下記記事で紹介されていました。牛の胃からは温暖化ガスのメタンが出ると指摘されているのですが、こんないいこともしてるんだョ、という感じでし…

うちのミツバチ、検査対象に選ばれました!

国立環境研究所ではニホンミツバチを対象に、病原体と農薬曝露が健康に与える影響評価プロジェクトを行っています。 まさに知りたかったことなので応募しました。全国か622地点、2000群以上の応募があり、その中から200群の蜂蜜が調査対象となります。10%の…

魚が減るのは温暖化のせい?

湖沼における地球温暖化に関していろいろ調べていたところ、環境省が今年になって公表した「気候変動による湖沼の水環境への影響評価・適応策検討に係る手引き」に行き当たりました。 環境省_気候変動による湖沼の水環境への影響評価・適応策検討に係る手引…

犬・猫用ネオニコチノイドグッズで死亡例も

ネオニコチノイド系殺虫剤は農業で使われるだけでなく、家庭用品にも使われています。たとえばアリ駆除剤。下記はこれをペットが食べてしまったが大丈夫か問い合わせたQ&Aです。 有効成分としてフィプロニルやジノテフラン(ネオニコチノイド)が記されてい…

ミツバチロボット

自宅の果樹には、人工授粉が必須のものがあります。ヒメリンゴは昨年は1個しかならなかったので、今年は頑張って開花期は毎日のように人工授粉しました。それでも結実したのは数個でした。 これに対してキーウイは、師匠からニホンミツバチを1群いただいた…

除草剤の季節

自宅周辺の水田はほぼ田植えが終わりました。田んぼだけでなく、畦にもしっかり除草剤がまかれたようで、草が変色して枯れています。 田んぼにまいたついでなのか、自宅近くの空き地や水田前の神社でも除草剤がまかれて、草が変色して枯れていました。 全国…

ネオニコチノイドを巡る状況

農薬の人健康への影響を長らく研究されている知人から、某マスコミがネオニコチノイドについて取材を始めているとの情報をいただきました。あわせて、ネオニコチノイドを巡る日本の状況についても教えて頂きました。農水省では「みどりの食料システム戦略」…

自然環境を撹乱しない農業だけが人の健康も守る

昨年、西日本では水稲害虫トビイロウンカの被害が深刻でした。文献で比べる限り、西日本の河川の方が東日本よりネオニコチノイド濃度が高い傾向にあるのですが、その原因は水稲害虫の被害が東日本より深刻だからと考えています。 トビイロウンカは2005年に早…

祝、合格!

うれしいメールが届きました。脳脊髄液減少症の息子さんをもつお母様からのお便りで、息子さんが見事、第一志望の国立大学に合格されたそうです。このお母様からは、息子さんが小学生の時に初めてお便りいただきました。脳脊髄液減少症になって好きだったサ…

香害解決を求める署名活動

近年、抗菌作用のある洗剤や香り付き柔軟剤・高残香性の芳香剤などがの香り成分によって、頭痛・アレルギー・喘息・吐き気・意識消失などが発症する方が増えていて、「香害」と呼ばれています。これらの製品では揮発性が高い香料成分を、マイクロカプセルに…

コウノトリ復活の鍵は脱ネオニコチノイド

現在の日本の農業で主に使用されている殺虫剤は、ネオニコチノイドという系統です。この系統は人や魚など、虫以外の動物への影響が非常に少ないとされています。しかし虫や虫と同じ門に属する甲殻類(ミジンコの仲間など)は魚にとって重要な餌なので、日本…

環境中に排出される化学物質規制に関するパブリックコメント

ツイッターに「1月5日締切で、PRTR指定物質に関してのパブリックコメント募集中です。456、457が石鹸の成分です。『大昔から使われている石鹸成分が有害物質指定なんておかしい。コロナ禍でも石けんは大活躍している』等、何でもいいです。どうぞ、パブコメ…

ガンにさえなっていなければ。。。

本棚の整理をしていて、下記の表紙にハッとしました。 4月に亡くなった岡江久美子さんです。この雑誌が出た2013年当時の私は血圧が上昇していて、原因は血管ではないかと思って購入したのでした。この雑誌で岡江さんは、「父と叔母が血管関連の病気で亡くな…

なぜ雨が降るとギンザケが大量死するのか?

知人から、下記の話題についてどう思うかとメールがありました。 米国ワシントン州で「雨が降ると河川のギンザケが大量死する」原因を20年かけて調べた結果、タイヤの劣化防止剤として使われる6PPDという物質が道路にぶつかるとオゾンガスと反応して6PPD-キ…

食物連鎖

うちの庭では農薬を一切使いません。それでも植物が虫に食べられて全滅することがないのは、虫を食べる動物(テントウムシや肉食の蜂、トカゲなど)が多いためです。食物連鎖がここで止まってくれればよいのですが、虫を食べる動物を狙って、鳥もたくさんや…

都会の方が生き物が住みやすい国

昨日、養蜂の師匠宅に弟子が集まり、各自のハチミツを持ち寄って味比べをしました。私ともうひとかたがつくば学園都市中心部に住んでいて、他の方は農耕地が広がる地帯にお住まい。ハチミツにはそれがモロに反映されていて、学園都市産蜂蜜は色が他より濃く…

これからの40年

本郷で私の講義を履修した学生さんが、修士はオックスフォードに進学して水管理政策を学びたいとのことで、推薦状を依頼されました。よく質問もし、これまでで最高レベルのレポートも出してくれた学生さんだったので快諾し、さきほどオックスフォードのサイ…

ネオニコ、考え直しませんか?

最近は朝晩冷え込むようになり、つくば市内の街路樹で紅葉が始まりました。 一方で、日中はまだ20℃を超える暖かさで、夏野菜がまだどっさり採れます。下は今日の夕食用に採ってきたものです。 ゴーヤなどは、むしろ真夏の方が暑すぎで全くならず、最近の方が…

メスティン(=飯盒)

メスティン(飯盒)で調理するのがトレンドなんだそうです。私はアルミニウム製品は極力使わず、アルミホイルも調理には絶対に使いません。ウィキペディアでアルミニウムを検索すると、「5.人体への影響」という記載があり、アルミニウムがアルツハイマー…

3密が危険なのはコロナに始まったわけではない

化学物質過敏症の知人に「最近はコロナの話題ばかりで、まるでそれ以外の問題はなくなったかのようですね。」とメールしたら、「今はほとんどの人が香りが長続きする柔軟剤を使っているので、対策はコロナと同じです。人を避けるのが一番です。北里研究所病…

コロナウイルスで一斉休校しなかった島根県

新型コロナウイルス対策として全国一律に一斉休校を要請した国に対し、島根県教育委員会は「県内で感染者が確認されるまで」との条件付きで、県立高校と特別支援学校について休校しない方針を決定しました。これが後押ししたのか、松江市と出雲市の小中学校…

歌い続ける老人と幼児

父親は要介護2ながら、朝夕の犬の散歩は自分でいけますし、農作業については私にアドバイスできるほど覚えています。ただ最近、意味が分からない歌を頻繁に歌うようになりました。心配になって「認知症 歌を歌い続ける」でググルと、トップに下記2件がでて…

パクチーの抗ガン効果

先日参加した環境ホルモン学会で、パクチー抽出物を乳がん細胞MCF-7に曝露させた実験結果が紹介されていました。細胞死は認められなかったものの、濃度依存的にがん細胞の増殖を抑える傾向が認められたそうです。パクチーは比較的育てやすく、虫もほとんどつ…

宍道湖ではウナギやワカサギと同時にトンボも消えた!

本日の毎日新聞に「アニマルクライシス ネオニコ系農薬、生態系に影響か」との記事が掲載され、宍道湖でネオニコチノイドによってウナギやワカサギの餌が減って、93年、94年と漁獲量が激減し、以後資源が回復していないと論じた私の論文が紹介されていました…

ウナギ減少原因農薬説論文、ダウンロードできます

宍道湖で1993年以降、ウナギとワカサギの漁獲量が激減したのはネオニコチノイドによる餌生物の減少であると論じたScienceの論文、出版社から著者用フリーリンクが届きましたので、ホームページに貼りました。 このページの一番上にダウンロードリンクがあり…

自然保護協会も変でした

ウナギやワカサギの餌生物がネオニコチノイドによって減少したために資源が減ったとした私達の論文、昨日(11月17日)の日本経済新聞で紹介され、ビジネス関係の知人からも「見たよ~!」との連絡が入るようになりました。面白かったのは、その記事の左にあ…