化学物質

プラスチックのリサイクルで生活を奪われないために

廃プラスチック処理施設からは、プラスチックを圧縮・切断する際に、多種多様な有毒化学物質が発生します。それらが適切に処理されずに施設周辺に多大な健康被害をもたらしたのが、杉並病と寝屋川病です。どちらも行政が原因を廃プラ処理施設と認めなかった…

田植え期の水道水が心配

当研究室では全国12箇所から毎月水道水を送ってもらい、ネオニコチノイドを分析しています。8月は多くの地域で豪雨に重なり、一部地域では水道水から高濃度のネオニコが検出されました。ネオニコがこれほど高いのならば他の農薬も高いかもしれないと思い、そ…

アメリカの規制値だと日本はどこもアウトかも

昨日PFAS(有機フッ素化合物)に関する記事をアップしたところ、知人から日本の現状情報が寄せられました。東京の多摩地域で、米軍横田基地から排出されたと考えられるPFASが井戸水に混入していたそうです。 関係者が「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚…

飲用水中PFAS規制の日米差

有機フッ素化合物PFASは発がん性や免疫力の低下など人体に悪影響を及ぼす物質です。日本では水道水1リットル中のPFOS・PFOA合算濃度で50ナノグラム以下と規制されています。アメリカの規制値はPFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムです。 米環境保護…

有機農業は重労働?

先日、有機農業の現場を紹介するテレビ番組を見ました。 私はそもそも「有機農業」という言葉が好きではありません。戦前、多くの農家が農薬や化学肥料を使っていなかったときの農業は、「有機農業」と呼ばれていなかったと思います。戦後、朝鮮戦争で必要な…

日本の水道水は安全?

水道水に混入する農薬の水質基準は、内閣府食品安全委員会が設定したADIを用いて、1日2リットル摂取、体重50kg、割当率10%として算出するそうです。ADIは「許容一日摂取量」で、ある物質について、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への悪…

香害は新しいタイプの公害

読売新聞が「香害」を取り上げていました。 厚労省は「症状を引き起こすメカニズムに未解明な部分が多い」とし、被害者の求める販売の規制などには慎重な姿勢を示しているそうです。ではメカニズムの解明をすればいいのですが、厚労省が自らすることはないで…

ネオニコチノイド報道の反響

TBS報道特集「ネオニコ系農薬 人への影響は」のYouTube再生回数が200万を突破しました。 注目しているのは、約3000件頂いたコメントです。ネオニコの怖さを知ったというコメントから、偏った報道だとか、農家の苦労を知ってるのか?という反論まで、いろいろ…

ネオニコチノイドの責任の半分近くは日本にある

6月26日記事で、EUのARTEが作ったネオニコチノイドに関するテレビドキュメント番組を紹介しました。あまり知られてないかもですが、ネオニコの半数近くが、日本の化学会社が開発しています。そのトップランナーの研究者だったのが、岐阜大学の利部(かがぶ)…

生きものあふれる田んぼが水道水を救う

「季刊地域」という雑誌で、水道水からネオニコが検出されることと、どうすればその弊害を減らせるかを報告しました。 50号目次 | 季刊地域|農文協 下の方の「もの申す」というコーナーに一部が掲載されています。この号は「生きものと一緒に農業」という特…

ネオニコに関するドキュメント番組

テレビ番組「How Chemical Giants Destroyed our Ecosystem」が放映前に下記リンクで公開されています。下記は英語ですがフランス語、ドイツ語、スペイン語なども選択できます。 約30秒のCMが終わってから始まります。15分22秒~20分33秒まで宍道湖関連です…

撒いた農薬は水道へ

雑草が勢いを増すこの時期、併行して草が部分的に枯れている所も増えます。下の写真で左の道路脇では雑草が青々していますが、水田前の道路と畦では枯れています。右側は神社の敷地で、こちらも枯れています。除草剤をまいているのです。 犬は散歩中に地面を…

ふざけるな、厚労省!

厚労省は2021年に水道水質基準の見直しを行いました。 https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000866643.pdf その見直し内容に対するパブリックコメントは、実に14800件も寄せられました。厚労省はその中から「代表的な意見」として「水道水に農薬を混入…

廃プラスチック処理施設が疑われる健康被害

「絵でとく健康への環境対策 プラスチックからの新しいVOC空気汚染」は、プラスチックをリサイクル目的などで圧縮する施設で発生したガスにより、深刻な健康被害が生じた状況を解説した本です。2009年発行。 絵でとく健康への環境対策―プラスチックからの…

ビスフェノールAは牛乳パックからも出る

ビスフェノールA曝露がラットの母親よりも胎児により深刻な影響を与えるとの研究が、プレスレリースされました。改めて、人間の胎児への影響が懸念されます。 ビスフェノールAはプラスチックから出てくる成分と思っている人が多いと思いますが、実は牛乳など…

水道水中の農薬

日本の水道水に含まれる農薬について、各県水道事業者の分析結果を統合して解析した報告です。活性炭処理で除去されるはずのネオニコチノイド系殺虫剤が出てしまっている現状や、いかに高濃度に除草剤がコンタミしているか分かります。 購入しないと読めない…

ふつ~は飲まない水道水

自宅の水道水源は霞ヶ浦で、雨が降る度に採水に行って1年間測ったところ、出るときにはある程度のネオニコチノイドが検出されました。ところが自宅水道では全く検出されず、どうしてだろうと調べたところ、浄水場で活性炭処理したらネオニコチノイドが除去さ…

「ウイズアカリンダニ」下のニホンミツバチ

今日は「つくば蜂友会」の師匠宅に会員が集まり、巣箱作りをしました。毎年師匠が改良を加えていて、今年は天板にメントールを入れるスペースと、どこまで巣が伸びたか確認する小窓がついていました。師匠一家で材料の切り出しまで済ませてくれていて、会員…

コミック「『ただの空気』が吸えなくなりました。」

化学物質過敏症患者の経験をもとに、発症に至るまで、発症の様子、その後が、わかりやすいストーリーで展開するコミックです。Amazonのコメントには「化学物質過敏症が突然発症することやタバコや香水、化粧品など日常的に身の回りにあふれている化学物質に…

認知症はじめの1歩は全然関係ない処方薬?

認知症について調べていて、偶然、下記が目にとまりました。 医師に処方された薬が原因と考えられる認知症患者は全体の1~3割と推定していました。そして認知症と診断されると、さらに処方薬によって被害を受けることになります。 日本で使用されている抗認…

ニホンミツバチの大敵、ネオニコチノイドとアカリンダニ

昨年12月31日記事で、「数日前に30個体近くがゾロゾロ出てきて死亡し、もしやアカリンダニかと思った。」と書きました。この時の死亡個体を専門家が検死(?)してくださいました。また6月に同様にゾロゾロ出てきて死亡した個体も診てくださいました。結果、…

プラスチック再生公害

「2022年は再生プラスチックの需要拡大に増産が追いつかない見通しだ。」との恐ろしい記事がありました。 なぜ恐ろしいのか?過去には回収したプラスチックゴミの中継所で、健康被害が起こっているからです。いずれもプラスチックゴミの圧縮処理から出る揮発…

輸出用には農薬を減らして栽培

今日はクリスマス。昨夜のイブや今日、イチゴがのったケーキをいただく家庭も多いでしょう。そのイチゴには、様々な農薬が使われています。特に、ネオニコチノイド系殺虫剤は浸透性なので、表面を洗っても農薬は落ちません。11月に放映されたTBS報道特集「ネ…

防げたはずの事故だった、群馬大病院でのメトヘモグロビン血症発症

今年の10月20日に群馬大病院で、新生児集中治療室(NICU)などに入院中の乳児10人が、血液を通じて体内に酸素が行き渡りにくくなるメトヘモグロビン血症を発症する事故が起こりました。私はその原因を地下水への硝酸・亜硝酸コンタミだと推理し、「不…

TBS「報道特集」が農薬工業会の見解に反論

ネオニコチノイドの問題点を指摘したTBS「報道特集」が、農薬工業会 の見解に対する反論を公開しました。農薬はコロナのワクチンなどと違って人への治験はしていない実態も紹介し、その上で安全性をどう考えればよいのか問うています。 今年度はネオニコチノ…

日本車はいつから輸出が増えた?イノベーションは国民のニーズからうまれる

私は子供時代を、日本が「公害列島」と言われた時に過ごしました。様々な公害の中で全国的だったもののひとつが、自動車の排ガスでした。そしてそれは先進国共通の問題でもありました。光化学スモッグのおかげで晴れていても屋外での体育は禁止、突然バタン…

これは既に公害!ネオニコチノイドの弊害を直視して対策を考えましょう

TBS報道特集「ネオニコ系農薬 人への影響は?」のYouTube再生回数が60万を超えました! 関心を持って下さった方には、浸透性殺虫剤タスクフォース(The Task Force on Systemic Pesticides)が2014年に作成した下記動画もご覧になっていただければと思います…

品性が疑われる農薬工業会

TBS「報道特集 ネオニコ系農薬 人への影響は?」に対して農薬工業会がホムペで見解を公開しています。これに対して出演者の星先生が、農薬工業会がいくつものデタラメをあたかも事実のように書いていると指摘しました。 神戸大学大学院農学研究科|応用動物…

AGRI FACTという怪しいサイト

AGRI FACTというサイトに「黒田・木村-黒田氏による『自閉症や発達障害増加の原因は農薬』は不正確」との記事が掲載されています。この記事では2016年と2017年に発表された論文からネオニコチノイドについて、上記の結論を導いています。 これに対して黒田ー…

「宍道湖でワカサギが減ったままなのは地球温暖化が原因」というデマ

「1993年以来宍道湖でワカサギが激減したままなのはネオニコチノイド使用により餌となる動物プランクトンが減ったため」との私の研究も含む「報道特集 ネオニコ系農薬 人への影響は?」、YouTubeは既に2万回近く再生されています。この手の番組としては大き…