化学物質

都会の方が生き物が住みやすい国

昨日、養蜂の師匠宅に弟子が集まり、各自のハチミツを持ち寄って味比べをしました。私ともうひとかたがつくば学園都市中心部に住んでいて、他の方は農耕地が広がる地帯にお住まい。ハチミツにはそれがモロに反映されていて、学園都市産蜂蜜は色が他より濃く…

これからの40年

本郷で私の講義を履修した学生さんが、修士はオックスフォードに進学して水管理政策を学びたいとのことで、推薦状を依頼されました。よく質問もし、これまでで最高レベルのレポートも出してくれた学生さんだったので快諾し、さきほどオックスフォードのサイ…

ネオニコ、考え直しませんか?

最近は朝晩冷え込むようになり、つくば市内の街路樹で紅葉が始まりました。 一方で、日中はまだ20℃を超える暖かさで、夏野菜がまだどっさり採れます。下は今日の夕食用に採ってきたものです。 ゴーヤなどは、むしろ真夏の方が暑すぎで全くならず、最近の方が…

メスティン(=飯盒)

メスティン(飯盒)で調理するのがトレンドなんだそうです。私はアルミニウム製品は極力使わず、アルミホイルも調理には絶対に使いません。ウィキペディアでアルミニウムを検索すると、「5.人体への影響」という記載があり、アルミニウムがアルツハイマー…

3密が危険なのはコロナに始まったわけではない

化学物質過敏症の知人に「最近はコロナの話題ばかりで、まるでそれ以外の問題はなくなったかのようですね。」とメールしたら、「今はほとんどの人が香りが長続きする柔軟剤を使っているので、対策はコロナと同じです。人を避けるのが一番です。北里研究所病…

コロナウイルスで一斉休校しなかった島根県

新型コロナウイルス対策として全国一律に一斉休校を要請した国に対し、島根県教育委員会は「県内で感染者が確認されるまで」との条件付きで、県立高校と特別支援学校について休校しない方針を決定しました。これが後押ししたのか、松江市と出雲市の小中学校…

歌い続ける老人と幼児

父親は要介護2ながら、朝夕の犬の散歩は自分でいけますし、農作業については私にアドバイスできるほど覚えています。ただ最近、意味が分からない歌を頻繁に歌うようになりました。心配になって「認知症 歌を歌い続ける」でググルと、トップに下記2件がでて…

パクチーの抗ガン効果

先日参加した環境ホルモン学会で、パクチー抽出物を乳がん細胞MCF-7に曝露させた実験結果が紹介されていました。細胞死は認められなかったものの、濃度依存的にがん細胞の増殖を抑える傾向が認められたそうです。パクチーは比較的育てやすく、虫もほとんどつ…

宍道湖ではウナギやワカサギと同時にトンボも消えた!

本日の毎日新聞に「アニマルクライシス ネオニコ系農薬、生態系に影響か」との記事が掲載され、宍道湖でネオニコチノイドによってウナギやワカサギの餌が減って、93年、94年と漁獲量が激減し、以後資源が回復していないと論じた私の論文が紹介されていました…

ウナギ減少原因農薬説論文、ダウンロードできます

宍道湖で1993年以降、ウナギとワカサギの漁獲量が激減したのはネオニコチノイドによる餌生物の減少であると論じたScienceの論文、出版社から著者用フリーリンクが届きましたので、ホームページに貼りました。 このページの一番上にダウンロードリンクがあり…

自然保護協会も変でした

ウナギやワカサギの餌生物がネオニコチノイドによって減少したために資源が減ったとした私達の論文、昨日(11月17日)の日本経済新聞で紹介され、ビジネス関係の知人からも「見たよ~!」との連絡が入るようになりました。面白かったのは、その記事の左にあ…

ネオニコチノイドでウナギ減少論文、海外の反応

ナショナルジオグラフィック日本版で、「ウナギやワカサギがネオニコチノイドによる餌動物殺生により激減」とした私達の論文に対する海外の反応を紹介しています。 バイエル クロップサイエンスのスポークスマンは上記記事中で 「論文にあるような断定的な結…

農薬の悪影響は孫の代になって顕在化する

岩波書店が発行している雑誌「科学」11月号には、先日紹介した「グリホサートのヒトへの発がん性と多様な毒性」の<下>が掲載されています。非常に重要な指摘満載で全部読んでいただきたいのですが、特に下記は一般にはまだ知られていないかもしれないので…

日本の水道水が危ないわけ

岩波書店が発行している雑誌「科学」10月号に、「木村‐黒田純子:除草剤グリホサート/「ラウンドアップ」のヒトへの発がん性と多様な毒性〈上〉安全とはいえない農薬の基準値」が掲載されています。殺虫剤については過去に魚毒性が問題になったこともあり用…

2021年度に一部ネオニコチノイドの評価を見直し

改正農薬取締法(2018年12月1日施行)では全ての農薬について、定期的に、最新の科学的知見に基づき安全性等の再評価を行う仕組みが導入されました。改正法の施行時での既登録農薬については、2021年度から優先度に応じて順次、再評価を実施することになって…

ヨタカはいつ減ったのか?

ネオニコチノイドという昆虫に強い毒性をもつ殺虫剤の使用量と、昆虫食の鳥の減少とに有意な相関があるとの論文が、Scienceという雑誌に掲載されていました。日本では水田にネオニコチノイドを使い、水田から排水された水が河川や湖沼に流れ込むので、その影…

江戸時代の水源では洗濯さえできず、令和の水源には下水処理水が放たれる

江戸では水不足が深刻だったので、玉川上水を通して、四ッ谷まで水を引いていました。四ッ谷以降は暗渠で、開溝の部分では漁、草取り、洗濯など御法度でした(Wikipedia「玉川上水」より)。昨日の実習では、環境棟の自分達が飲んでいる水道水の水質をパック…

プラゴミを減らす知恵は先進国からはうまれない

先日のNHKクローズアップ現代で、ディレクターがプラスチックを使わない生活を試み、挫折する状況を放映していました。ではどうすればいいかの示唆は、極めて貧弱でした。私はプラスチックのない生活を1ヶ月したことがあります。場所はフィジーという太平洋…

液体窒素で涼んじゃダメ!

産総研で高圧ガス保安教育講習を受けてきました。私は絶対にしませんが、学生とかだと「やってしまうかも。。」と思った事故例が、「暑い日に部屋を冷やそうと、液体窒素をばらまく」です。私達がふだん吸っている空気は8割が窒素です。なので液体窒素をばら…

食塩からマイクロプラスチック

水道水からマイクロプラスチックが出たとの報告が話題になりましたが、原典は下記です。Anthropogenic contamination of tap water, beer, and sea salt 水道水の危険性についてはこのブログで何度か指摘しているところですが、上記論文は水道水だけでなく、…

ソーラー発電やプラスチックリサイクルは全くエコではない

ダムに頼らず太陽光発電にする、使用したプラスチックをリサイクルする。。どちらも環境によいとのイメージを持つ人が大多数ですが、現実はむしろ逆です。このブログで「メガソーラー」で検索いただくと、貴重な自然が残る森林が伐採され、水が土壌に浸透せ…

ネオニコチノイド使用量と子供の精神・行動障害の増加曲線が極似

環境省では10万組の子どもとその両親が参加する、エコチル調査と呼ばれる大規模な疫学調査を2011年から実施しています。下の写真はこの調査の実施が決定される前に、環境省が必要性の説明としてホームページで公開していた資料の一部です(今はリンク切れで…

蜂蜜はなぜ固まる?

私の蜂蜜好きは海外の友人に知られていて、世界の蜂蜜をお土産で頂いています。その中でロシアの原生林産のと、アイルランドのsoft set honeyが冬になっても固まりません。なぜだろうと、山田養蜂場に就職したOBに尋ねたところ、蜂蜜は花粉を核としてグルコ…

塩素消毒したプールの海外での実態

2月13日記事「池江璃花子選手の白血病と水道水の塩素消毒は無関係と言えるか?」には疑問視するコメントもきましたが、EUではエリート水泳選手の間に消毒副生物が原因と考えられる喘息が広がっています。下記Wikipediaの英語版(「Disinfection by-product」…

欧米では水道水は飲むものではない

下図は国交省がまとめた平成16年版「日本の水資源」の「第Ⅰ編 水資源に関する日本の課題,世界の課題」40頁からです。39頁には「海外へ行けばしばしば経験するように,水道の水をそのまま飲める国、あるいはそのまま飲めるが注意が必要な国は、世界の中では…

池江璃花子選手の白血病と水道水の塩素消毒は無関係と言えるか?

「水道水 消毒副生物」でネット検索すると、トリハロメタン(発がん性)をはじめ、様々な発がん性物質が水道水の塩素消毒によって生じるとの記事がでてきます(なんと、ホルマリンまで発生します)。浄水場では一定濃度以上の毒性物質は除去しますが、水道法…

水道水がおいしいはずないでしょ

一部自治体が水道水をペットボトルにつめて、そのおいしさを宣伝していますが、おいしいはずないと私は思います。水道水は法律で、「給水栓(蛇口)における水が遊離残留塩素を0.1mg/L以上保持するように塩素消毒をすること。」とされています。「以上」とし…

ネットで読める絵本「転校生は、”かがくぶっしつかびんしょう”」

化学物質過敏症の子供が転校してきた日から物語が始まります。マスク、ゴーグル、帽子で顔がほとんど見えない異様ないでたち。遊ぼうと誘っても、洗剤のにおいで気持ち悪くなるからと断り、授業でも頭が痛いと保健室へ。どうやって仲良くすればいいの?ふつ…

誰でもなる可能性がある化学物質過敏症

テレ朝系のドキュメンタリー番組「テレメンタリー2018」で10月7日に放送された「カナリアたちの叫び」が下記でリンクされていました。番組を見る時間の無い方のために、要約もついています。 http://blog.livedoor.jp/ura_sta/archives/34497663.html もしお…

私達は知らぬまにどれほど化学物質に汚染されているのか

環境ホルモン学会の講演で、日本人がどれくらい非意図的に化学物質を取り込んでいるかの調査報告として、「日本人における化学物質の曝露量について2017」が紹介されていました。 日本の過去の調査と比べて今回の測定値がどうかというコメントが中心でした。…