活断層でずれても壊れないトンネルなんて無い

長野県の環境影響評価に関わっていたとき、一番唖然としたのが諏訪バイパストンネルでした。今後30年以内に地震発生時に6mずれる危険性が10%近くある活断層が走っている場所に、「安全なトンネルを造る」と主張していたのです。私はこの案件の当初から「6m…

エアコンを暖房に使ってはならない

自動車の運転免許証を更新する際には、教本が配布されます。毎回、帰宅してからざっと目を通すのですが、あまり役に立った記憶はありませんでした。今回は5年前よりコンパクトなのに、わかりやすい図が多くて情報満載。最初に「最近の道路交通法令の改正」を…

ぎりぎりセーフ!

ブロッコリーの中でも「夢響」「緑嶺」という品種は、苗を8月に植えると10月に頂花蕾が育って収穫できます。そのままにしておくと春には側花蕾が伸びて5月頃まで食べ続けることができる、お得感満載の品種です。昨年の8月はまだ夏野菜が元気だったので、9月3…

プラスチックのリサイクルで生活を奪われないために

廃プラスチック処理施設からは、プラスチックを圧縮・切断する際に、多種多様な有毒化学物質が発生します。それらが適切に処理されずに施設周辺に多大な健康被害をもたらしたのが、杉並病と寝屋川病です。どちらも行政が原因を廃プラ処理施設と認めなかった…

田植え期の水道水が心配

当研究室では全国12箇所から毎月水道水を送ってもらい、ネオニコチノイドを分析しています。8月は多くの地域で豪雨に重なり、一部地域では水道水から高濃度のネオニコが検出されました。ネオニコがこれほど高いのならば他の農薬も高いかもしれないと思い、そ…

霞ヶ浦で広がるミズヒマワリ

学生の調査の同行で、霞ヶ浦に行ってきました。湖面でコンモリした緑色の部分は外来種のミズヒマワリです。来る度に増えている気がします。 茎を折ったところ断面が中空で、ちょっとクウシンサイに似ていました。食べられるかもと思って生食したところ、サラ…

競争入札のデメリット

大学の某委員会で、最も安い値をしめした業者が落札する「競争入札」のデメリットが話題になりました。廃棄物処理業務の場合、安い業者はいい加減に廃棄しているから安値を提案している可能性があるからです。もし大学から出た廃棄物によって事故が起こった…

無断で顧問にされていました

某環境NGOが、私の許可を得ることなく「顧問:山室真澄(東京大学教授)」と書いたパンフレットを数年前から配っていたことがわかりました。 そのNGOが私の知人に講演会の援助を依頼し、知人から相談があって発覚しました。 所属する東大新領域では、役職を…

アメリカの規制値だと日本はどこもアウトかも

昨日PFAS(有機フッ素化合物)に関する記事をアップしたところ、知人から日本の現状情報が寄せられました。東京の多摩地域で、米軍横田基地から排出されたと考えられるPFASが井戸水に混入していたそうです。 関係者が「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚…

飲用水中PFAS規制の日米差

有機フッ素化合物PFASは発がん性や免疫力の低下など人体に悪影響を及ぼす物質です。日本では水道水1リットル中のPFOS・PFOA合算濃度で50ナノグラム以下と規制されています。アメリカの規制値はPFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムです。 米環境保護…

有機農業は重労働?

先日、有機農業の現場を紹介するテレビ番組を見ました。 私はそもそも「有機農業」という言葉が好きではありません。戦前、多くの農家が農薬や化学肥料を使っていなかったときの農業は、「有機農業」と呼ばれていなかったと思います。戦後、朝鮮戦争で必要な…

秋入学生修了式

今日は秋入学生の修了式でした。陸水研からは修士1名が卒業しました。 午前は本郷で全体の修了式があり、午後に専攻での修了式を行いました。密を避けるため、修了生と指導教員のみが参加しました。式の後、陸水研メンバー全員が会場に集まり、黒板に氏名と…

台風とスマホ・携帯

今回の台風14号襲来は、これまでになかった現象が発生しました。「スマホ・携帯がかかりにくくなる」です。 関東地方に来たときには既に温帯低気圧でしたが、それでも私のスマホはブチ切れしてました。 台風が接近して停電とかになったら、デスクトップPCは…

日本の水道水は安全?

水道水に混入する農薬の水質基準は、内閣府食品安全委員会が設定したADIを用いて、1日2リットル摂取、体重50kg、割当率10%として算出するそうです。ADIは「許容一日摂取量」で、ある物質について、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への悪…

ミニトマトでサルサ

家庭菜園の工夫のしどころのひとつが、収穫した作物をいかに保存するかです。今回ご紹介するのはミニトマトです。いっぺんにたくさん採れすぎる場合と、少しづつしか採れず、まとまるまでに何日もかかって鮮度が落ちる場合があります。前者の場合は冷凍がお…

台風14号に思う変動期の生き残り術

大型台風の14号が、20日には関東地方に接近するそうです。 2020年にも伊勢湾台風級が来るとの予報が出ました。その際、我が家ではなぜ一部の部屋だけに雨戸がついているかをご紹介しました。 このクラスが短期間でまた来るということは、温暖化によるさらな…

最初で最後のお食事会

先日、もうすぐ帰国するインドネシアの留学生さんとお食事に行きました。彼女が修士を過ごした2年間はずっとコロナだったので、お互い、マスクを外した顔を見るのは初めてでした。研究以外の雑談をする中で、聞いてみたかったことを質問しました。「オース…

これも編集担当さんのおかげ。。。

私が書いた本は、自分では一般の方にも分かるように書いたつもりなのに、「やっぱり理系だよねぇ。」(いや、私はもともと文科III類ですが ^^))、「文章が難しい。」とか悪評ばかり聞こえて来ました。ところが最新著の「魚はなぜ減った?見えない真犯人を追…

インドネシア・ルピアに対しても円安

9月7日記事「為替相場は変動する」で、高校で留学のためアメリカに入国した1977年7月は1ドル約270円だったのに、帰国時の1978年7月は1ドル約180円で、残っていたドルで戻せる円が激減したと書きました。もしやと思って、9月末でインドネシアに帰国する留学生…

訃報:宇野木早苗先生

西條八束先生(2007年10月9日没、82歳)、奥田節夫先生(2017年6月2日没、90歳)と宇野木早苗先生はとても仲が良くて、陸水や沿岸の環境保全について、3人で相談しつつ活動されていました。その宇野木先生が8月25日に亡くなったと、ご家族からお葉書が届きま…

仮説の検証

9月3日記事で、「外来ヒガンバナが開花時期を複数回に分けることで、実付きをよくしているかもしれない。」と紹介しました。先週、雨や曇りが続いたせいでもうお彼岸になったと勘違いしたのか、自宅ではお彼岸に咲く在来ヒガンバナがもう出てきました。それ…

残暑下の家庭菜園

8月はお休みしていたパッションフルーツやゴーヤが、9月になって次々と実をつけるようになりました。 猛暑の影響だと思いますが、昨年の場合は10月になってから実を多くつけていたので、9月も暑かったのでしょう。最近の気温はとても涼しく「秋だなぁ。。。…

筋肉がついていれば太っても腰痛になりにくい

握力が弱いと BMI が 4 年間で 5%ずつ増加すると腰痛の発症リスクが 17%高くなり、握力の強い集団では有意な差は見られないことが分かったそうです。 なぜ握力が強いと有意差が無かったのか?指を握るために使う筋肉は非常に細い筋肉ばかりなので、「筋トレ…

歴史

中学生であわや回天に乗っていたかもしれない父親が、あと1ヶ月程度かもしれないと入院先から言われました。 農家の出でしたが古文・漢文にたけていて、古事記を暗唱するよう、幼稚園児の頃から指導されました。何が食べられる植物かは熟知していて、「真澄…

隠れ脳梗塞

父親が嚥下障害で、液状のものしか食べれなくなりました。嚥下障害は誤嚥性肺炎を起こすこともあるので、気が抜けません。父の嚥下障害は比較的急速に進んだように感じたので、消化器内科や耳鼻咽喉科で診てもらったのですが、異常ありませんでした。そして…

為替相場は変動する

今日の為替相場は1ドル=144円台を付け、1998年8月以来の円安ドル高水準を更新したそうです。 円安加速 一時1ドル144円台 - Yahoo!ニュース 昨年9月は1ドル110円くらいだったので、1年で30円以上安くなったことになります。「何だ、そんなもんか。」と思って…

香害は新しいタイプの公害

読売新聞が「香害」を取り上げていました。 厚労省は「症状を引き起こすメカニズムに未解明な部分が多い」とし、被害者の求める販売の規制などには慎重な姿勢を示しているそうです。ではメカニズムの解明をすればいいのですが、厚労省が自らすることはないで…

大きな古時計

誰もが一度は聞いたことがある歌、「大きな古時計」。もともとは英語の歌だったそうです。知り合いが「キングスシンガーズのYouTubeが面白いよ。」と勧めてくれました。 冒頭で出てくるのは「百年」ではなく90年です。子供の頃に「100年って、ずいぶん長生き…

オミクロン株対応ワクチン

つくば市から「新型コロナワクチン4回目接種について」という案内と接種券が届きました。3回目は4月14日接種だったので、5ヶ月後は9月14日です。また、オミクロン株対応ワクチンについて9月中に接種前倒しで調整していると報道されています。 だったらオミ…

したたかな外来ヒガンバナ

8月22日記事で「近年の異常気象で外来ヒガンバナは花期が前倒しになり、受粉してくれる虫が少ないことで減少している」との仮説を紹介し、8月26日記事でやはり減少していると報告しました。今日はそのヒガンバナが本当に外来で、かつ実つきが悪いか確認のた…