骨抜きにされた農薬取締法

本日の毎日新聞のコラム「風知草」のタイトルは「由々しき日本の残留農薬」。

ネオニコチノイド汚染を扱った映画を紹介していました。その映画の上映会に奥原正明元農水事務次官が来ていたそうです。この方は自身が事務次官時代の2018年に農薬取締法を改正し、最新の科学的知見で農薬を再評価できるようにしたそうです。今ではその精神は骨抜きにされ、農薬の再評価を行う資料を農薬メーカーが作成するという利益相反がまかり通っていることをこの上映会で知り、「由々しき問題、制度を変えた意味が無い。」と語っていたそうです。
かつての霞ヶ関には国民の健康を優先する、こんな方が事務次官になれる風潮があったのですね。今は財務省で赤木氏を自殺に追いやった佐川氏のような官僚が、幅をきかせているように見えます。