交通殺人(1)柳原三佳著「自動車保険の落とし穴」

先日の秋葉原の通り魔殺人を始め、近頃では殺人目的に車で人を轢くケースが出てきました。一方、「過失」と軽く見られてきた「交通事故」ですが、もしこれが他の機器(例えばガス湯沸かし器)で「過失」でこれほど人が死んだら、その製品は社会から抹殺されていたはずです。
クルマによる殺傷だと、命はかくも軽く見られ、被害者がかくも不当に苦しめられるのは、私の脳脊髄液減少症(いまだに保険対象になっていません)もそうですが、損保の体制にも見られるようです。下記は、交通殺人によって家族を奪われた方からのご推薦の1冊です。

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自動車保険の落とし穴」
柳原三佳著 朝日新聞出版・本体700円+税)

自動車保険は必要不可欠です。
契約者無視の営利に偏る保険会社の実態を知り、必要な補償、万一のときの損害保険会社対応知識を得るために、この本をお薦めします。

・保険会社の統合変遷
・補償の多様化による弊害
・営利主義による被害者無視
・暴挙的過失捏造

解りやすい文章で「なるほど」と頷く項目ばかり。
柳原三佳さんのシャープな語り口そのままで、自動車保険の約款などより自動車保険が解る解説本として「一家に一冊」お持ちになるとよい新刊です。

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交通事故被害者、遺族への取材を通し、損保不払い問題を追求した10年間の闘いが1冊の新書になりました。
損保業界にとっては抹殺したい内容の本かもしれません(笑)。
でも、ここに書いたことは全て真実です。
よろしければぜひ読んでみてください。
homepage http://www.mika-y.com/

あってはならない保険金支払いのミス。
「380億円不払い」で、損保業界は大揺れだが、「氷山の一角では……」と著者は疑う。
「十分な保険金が出ない」、「保険証券を取り上げられた」……。
被害者から悲痛な声が上がる一方、儲からない特約は会社側の都合で知らぬ間に姿を消す。
自由化を突き進めた10年がもたらしたものは何か?
気鋭のジャーナリストが業界の「体質」を問い、「万が一」の時に備えた知恵を伝授する。(表紙コピーより抜粋)