学生がアナモックス関係の文献を読んでいると、chemolithotrophなど彼らにとっては初めての英単語ばかり。何を参考書に勧めればよいか中央大学のS先生にご相談したら、教えてくださったのが本書です。年度末近くにハードカバーの最新エディションが出たばかりで、残予算の関係から年度が変わって早々に公費扱いしてくれる書店に注文したら、2ヶ月経っても届かず。業を煮やしてキャンセルし、Amazonを見たらペーパーバックが出ていたので注文、たった2日待ちで昨日届きました。
S先生に旧版を見せてもらったときにも分かりやすいイラストがよいなと思ったのですが、新版は図や写真がますます豊富です。図34.23には2007年時点での鳥インフルエンザ感染状況の世界地図がでているなど、豊富なだけでなく、最新・最良の図版を載せようとの著者らの配慮がかいま見られます。
新版では新たに次の3つの章が「Rapidly developing field」として追加されました。
Chapter 8: Archaeal and eukaryotic molecular biology
Chapter 26: Biotechnology
Chapter 30: Immunology in host defense and disease
特に第8章は、私もかねてから関心を持っていたトピックなので、これを機会に勉強しようと思います(なのでこの本は当面、貸し出しはしません。私の部屋で見てください)。
そもそもの発端だったアナモックスですが、20章13節がまるまるアナモックスの解説で、細胞の構造と反応が分かりやすい図になっています。陸水研でアナモックスやっているM2とM1の次のゼミには、これらの図が引用されることでしょう。
Brock Biology of Microorganisms: International Edition
- 作者: Michael T. Madigan,John M. Martinko,Paul Dunlap,David P. Clark,Thomas D. Brock
- 出版社/メーカー: Pearson
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: ペーパーバック
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