つくば地形教室「永久凍土の水文地形セミナー」

筑波大学の池田宏先生が開催されているつくば地形教室のご案内です。
今回は「永久凍土の水文地形セミナー」です。
カナダにおける10年間の野外観測による研究成果を聴きましょう。
参加いただける方は、前日までに電話(029−851−4028)かメール(tsrfh511アットybb.ne.jp)で池田先生にお知らせください。
日 時:2010年12月29日(水)午後3時〜午後5時
会 場:つくば市 二の宮 2−16−2 池田 宏宅(夢空間

講演者:林 正貴(カナダ・カルガリー大学・地球科学系・教授)
演 題:「永久凍土の融解に植生や熱と水の相互作用が与える影響」

概 要:カナダの永久凍土地帯の南限にある不連続凍土帯において、永久凍土の融解過程を10年ほど観測した結果、日射から永久凍土を
護る針葉樹が無くなると、永久凍土が融けて地面が降下し樹が育ちにくい湿地になるために、永久凍土がますます融けるというフィードバックが生じることがわかりました。
水文気象観測データ、リモートセンシング数値計算などから、永久凍土の融解に伴う水文ー地形ー植生を総合的に考えるモデルを紹介します。