来た来た、台風!

台風18号が関東地方を通過しました。
この台風は来るぞ!と判断した日から、雨を採取する準備をしたり、土壌水採取の手はずを整えたり、「秩父演習林での窒素流出研究の実証はこの時しかない!」と、陸水研の担当学生さんは結構大変な日々でした。明日9日は土壌採取ですね。卒論生のKさんにとっては初めての森林での調査になります。まずは現場をしっかり見てから、卒論方針を決めてください。

筑波山で窒素流出を研究しているKK研やSS研もこの台風を待ち構えていたようです。KK研の方に「8日か9日におそらく秩父に土壌水を取りに行くので、この日なら現地をご案内できます」「すみません、うちもその日はたぶん筑波山なので...」

そして7日のサイエンスカフェで「森もメタボに?」との楽しい(?)タイトルで窒素飽和を解説してくださったSS研の先生は「ご研究の何が楽しいですか?」との質問に「何もありませんね。明日は台風が来るから、今日お話した窒素飽和の状況を見るべく、雨の中カッパを着て、現地観測ですよ。本当は代休のはずなのに」と、高度な反語で回答されてました。

かくもライバルがいっぱい!でも、ずっと沿岸だけやってきた私が、2年前に「陸水学をやれ」と言われて大学に移って、「近い将来の陸水学ではこれがホットなテーマになる」と思ったのが窒素飽和。それから1年でかくも激しい競争状態に突入していて、自分の嗅覚に自信を持ちました。