寝屋川病の現場

猛暑の中、関係者の方にご案内いただき、寝屋川病の現場を見てきました。何度もお電話がかかるお忙しさの中、ご案内ありがとうございました。
その方にお会いしてすぐ、これはむずかしいケースと感じました。脳脊髄液減少症同様、外見は全く正常に見えます。この公害病患者が「気のせい」にされてしまうのは、外見の問題、また共通した症状はあるものの例外も多いことなどによると思われました。

ホームページを拝見して想像していた暗鬱な空間ではなく普通の住宅街が広がっていたことに、寝屋川病の本質の一端を見るような思いでした。

ひとつ言えるのは、既に杉並病公害病として認定されていたのに、同様の廃棄物処理施設を、反対運動で指摘されていたにも関わらず、住宅街からこんな近くに2つも建てたことです。このベランダから見える茶色い建物と、その隣の緑の建物が廃プラ処理施設です。風上にある2つの処理施設から排出された気体が、打上川沿いの低地を伝って住宅街に降りてきます。付近には小学校もあります。市民の健康第一に考えれば、付近に民家のない河川敷とか、他の場所が選択されてしかるべきだったのではないでしょうか。