Malita, Davao del Sur

最初の調査地のMalitaにはダイビング機材がないので、ダバオで一式調達。手続きを待っている間に路上を眺めていたら、丸太と思っていた物がもぞもぞ動いています。よく見たら、縛られた豚でした。

フィリピンでは9月からクリスマスイルミネーションが点灯し、11月からはいつもどこかでクリスマスパーティーが開かれるとか。実際、滞在中もパーティーのカラオケで、Malitaのような地方都市でも結構騒がしかったです。
そのパーティーを盛り上げるのが豚の丸焼き。頭から背中にかけて、豪快に盛られていました。

Maitaの中心部から車で20分ほど南下したところに、ジュゴンが必ず来る藻場があります。観察用に大学が櫓を建てていて、機材を保管することもできます。ここには2日間いましたが、確かに頻繁にジュゴンを見れて、船で調査していたときには目の前10mくらいにいきなり浮上してきてビックリでした。

この付近の森にはTarsierという世界でも最小クラスのメガネザルも住んでいます。村の人が保護しているTarsierを見せてもらいました。私の手のひらくらいの大きさでしたが、これで大人なんだそうです。

今回のプロジェクトでは藻場の富栄養化の程度とストレス度を測るのが目的です。そして研究とは別に、地元の方自身が水質をモニタリングして、貴重な自然の保護と開発が併存するのに役立てればと提案しました。地元の方の熱意を見て、うまく進められるような気がしてきました。