普通でない15ヶ月間を過ごしてきたすべての人たちへ

上記の本について、知人からいただいた情報を転送します。
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理論物理学者の田崎晴明氏(学習院大学理学部)が、福島原発事故を受けて書いた『普通でない15ヶ月間を過ごしてきたすべての人たちへ』は、放射能について中学生でもわかるようにかかれたものでネット上で無償公開されています。この本は、来月、朝日出版より出版されますが、ネット上での公開は続けるということです。
PDF『普通でない15ヶ月間を過ごしてきたすべての人たちへ』
 http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/rbb20120913.pdf

サイト
 http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/

(前書きより)
これは、放射線放射線物質に日常的に直面しながら暮らしている人--- つまり、日本(特に東日本)の多くの人たち --- が知っておいたほうがいい、放射線についての基礎知識を、できるかぎり短く、正確に、そして、わかりやすく解説した本である。

進んだ予備知識がなくても読めるように書いたつもりなので、中学生以上なら(かなりの部分を)読みこなせると思う。

なるべく多くの人に読んでもらいたいので、インターネット上で無償で公開している。

でも、「無料(ただ)で配っている」といっても、中身では、書店で高い値段で売られている本(の最も優れたもの)にも負けないつもりだ。

あと、もう一つ大事なこと。
この本は、「安全だよ。安心してください」と言うために書いたのではないし、「危険だ。心配しなくてはいけない!」と言うために書いたのでもない。

ただ、放射線原子力について知っておいた方がいい(とぼくが判断した)基礎知識を説明し、それから、「放射線はどれくらい体に悪いのか」ということについて何がわかっているかを丁寧に解説した。

そして、よくわからないことについては、「わからない」とはっきり書いた。
みんなが、何がどのくらい「わからない」のかを知って、その上で、これからどうするかを自分で考えていくのが一番だと信じているからだ。