脱鎮痛剤効果

頸椎椎間板ヘルニアの人工椎間板手術を受けた昨年10月以来、鎮痛剤を一切飲まなくなったおかげで、日を追うにつれて脳の動きがよくなっているようです。自覚はできないものの、例えば6月はDVDを3枚借りて見てました。DVDを見るなんて子供達が小さかった頃にジブリの作品を見て以来です。いろんな動作がスムーズにできるようになったおかげで、毎日8時間寝ても時間はたっぷりあります。
執筆も順調で、私が筆頭、もしくは陸水研メンバーが筆頭の論文は下記。他にも陸水研メンバー以外の方との共著で投稿中・投稿準備中が少なくとも3本あるので、今年の目標にした年間10本印刷は十分クリアできそうです。
宍道湖については、ともかく地元に正しい情報が伝わることが大切と日本語で矢継ぎ早に書いては投稿してきました。あと1本片付いたら「国際誌年間10本印刷」を目指して、英語での投稿に重点を置こうと思います。
本当に、もう死ぬまで、鎮痛剤のお世話になる状況にはなってほしくないです。

2013年に印刷になった(なる予定の)論文
11) 日本の汽水湖沼にみられる沈水植物・浮葉植物が繁茂できる塩分範囲(投稿中)
10) Case studies in coastal governance: resolving stakeholder conflicts across scales(投稿中)
9) 1940年代に撮影された米軍空中写真を用いた宍道湖における水草群落分布範囲の推定(投稿中)
8) Two new species of the genus Sundathelphusa (Decapoda: Brachyura: Gecarcinucidae) from two caves in Atimonan, Quezon, Philippines(投稿中)
7) 宍道湖における沈水植物大量発生前後の水質(受理)
6) 霞ヶ浦流入河川堆積物における粒径と放射性セシウム濃度の関係(受理)
5) Floating-leaved and emergent vegetation as habitat for fishes in a eutrophic temperate lake without submerged vegetation DOI 10.1007/s10201-013-0403-2
4) Groundwater quality in karst regions in the Philippines DOI 10.1007/s10201-013-0398-8
3) 平塚智子・山室真澄 (2013) 国内におけるハス群落管理対策の事例,水草研究会誌 No.99,38-43
2) Chika Kawahata, Masumi Yamamuro and Yoshihiro Shiraiwa (2013) Changes in alkaline band formation and calcification of corticated charophyte Chara globularis, SpringerPlus 2013, 2:85, DOI: 10.1186/2193-1801-2-85
1) Kazuki Abukawa, Masumi Yamamuro, Zaal Kikvidze, Akira Asada, Chunhui Xu, Kenichi Sugimoto (2013) Assessing the biomass and distribution of submerged aquatic vegetation using multibeam echo souding in Lake Towada, Japan, Limnology, Vol.14 No.1, 39-42
(追伸)
上記の中では7)が私的には今年、もしかしたら「サンゴ礁では窒素固定が卓越している」「炭酸塩には従来考えられていた以上に有機物がある」と発表したL&O論文以上の成果だと思っています。
研究者の中には格式ある雑誌とかIFの高い雑誌に載せることに価値を見いだす人もいますが、発見が本当にオリジナルで、査読する人の常識を越えていると、それだけでボツになりやすいものです。
この論文も、当初は共著者の方からも「本当か?」と言われました。日本の地元の方でもそう言われるくらいですから、海外の雑誌に投稿しても、絶対に通らないことは目に見えていました。
査読者の方からも、実験室でのデータが無いということで、結構厳しい評価でした。そこをどう合理的に説明するかという点で、この論文は世界でも私しか書けなかった成果だと自負しています。