祝!Limnology and Oceanography受理

島根県保健環境科学研究所では、島根県の河川や湖沼の水質モニタリングを30年以上続けています。多くの自治体が水質分析を外注に出す中で、同研究所では自ら分析し、精度管理も徹底して行っています。環境省による分析値の精度チェックでも、いつも正しい値を出しています。なので、この研究所のデータは安心して引用しています。
そんな同研究所のモニタリング結果にもとづき、日本海側ではリンも越境大気から供給されている可能性を指摘した論文が、このほどLimnology and Oceanography誌に受理されました。次の目標は、宍道湖水のリンのうち、流入起源と溶出起源それぞれの寄与を定量化することだそうです。
Miyazako, T., Kamiya, H., Godo, T., Koyama, Y., Nakashima, Y., Sato, S., Kishi, M., Fujihara, A., Tabayashi, Y., Yamamuro, M. (2015): Long-term trends in nitrogen and phosphorus concentrations in the Hii River as influenced by atmospheric deposition from East Asia. Limnology and Oceanography, 60 (2) (in press)