一昨日・昨晩と、バイカル湖のT先生と夕食をともにしました。話題はバイカル湖以外にもいろいろ広がり、お互い健康管理には配慮しているよねという話から、「だから僕は今でも歯が全部ある!」
T先生は私と年齢は数歳しか変わらないのに、それってどういう意味?
「私も歯は全部ありますけど、イルクーツクでは珍しいことなんですか?」と聞いたら、イルクーツクでは50歳を過ぎて歯が全部残っているのはレアケースなんだそうです。原因は(私の貧弱な英語力で正しく聞き取っていたら)、地質条件から土壌や水のヨウ素が少なくフッ素が多い、またアルミニウム精錬所が至るところにあって、その影響でアルミが多くて、これらの必須元素不足+有害金属の過剰摂取により、歯が抜けやすいのだそうです。
昔、「楢山節考」という映画で年取っても歯が残っている老女を例外と描いていて、江戸時代の日本は栄養状態がよくないから歯が抜けやすいのだろうと思っていました。しかし現代のイルクーツクの場合、街を行き交う人々は栄養失調には全然見えませんので、ミネラルが影響しているというのも、あながち都市伝説ではないのかもしれません。。。