科研費に追われない貴重な9月

大学に移動して以来、9月に入ると科研費の申請書作りに追われて、大好きな庭仕事さえままならない状態でした。今年は出さないことに決めたので、休日は庭仕事に充てています。
出さない理由は、既に2件、代表者で取っているからです。ひとつは海外なので出そうと思えばもう1件出せるのですが、国内はこれ以上手を広げるのは控えようと思いました。
それよりは海外、特にフィリピンのジュゴン、マンタ、ジンベイザメが来るミンダナオ島の沿岸保全研究の方が、私にできることが多い気がします。現地の大学は植物プランクトン同定に使う図鑑もなく、プランクトンネットもなく、pH計やDO計もありません。流入河川の水質は、私がプロジェクトで持ち込んだパックテストを使って測っています。それほど多額の予算を取って来れなくても、基本データを取得するための機材さえ購入できれば、この沿岸域がいまどういう状態で、生態系を保全するには何に留意すべきか、方向を見いだすことができそうです。
ということで、今年・来年は海外の調査に使える助成を狙っていくつもりです。