予知能力

私は過去に少なくとも2度、試験問題が前日に見えたことがあります。一度目は高校入試で、その高校は毎年地図から出題するのですが、その地図が前の夜に見えて予習しておきました。倍率50倍だったその高校にめでたく合格しました。
二度目は大学1年のドイツ語の試験前夜。なぜかシュトルムの「湖」を読みたくなって最初の章だけ読んだら、翌日はその部分の和訳が出題されました。満点を取ってしまい、試験後先生に「これはたまたま前日に読んでいたから解けたので、私の実力ではありません。」と申し出ました。
地図の場合はふと目の前に画像として現れたのですが、ネットで画像ファイルが添付で送られるように、おそらく出題者の頭の中のイメージが何らかの波動で添付ファイルのように送られていて、それをうまくキャッチしたのだろうと思っています。
最近も、お願いした仕事にミスがある夢を見て、作業完了から1週間後に確認したら重大なミスがあったのを発見し、何とか修正を間に合わせたことがありました。聞いてみると、その作業の途中でちょっと戸惑った部分があったとのことでした。その戸惑いが1週間遅れで波動で伝わったのかもと思いました。
こういったタイプの予知とは別に、例えば東大入試の数学程度であれば解が先に見えてしまって、その解にたどりつくように下から上に記述したりといった「閃き」タイプの予知もあります(この能力がなければ高2中退で東大合格は無理だったかも)。
サンゴ礁では窒素固定が卓越している」といった研究上の発見もあるとき突然閃いたもので、ではそれを証明するにはどうすればよいか考え、安定同位体比分析を習いに行きました。私の研究のほとんどが、このように閃いた仮説を検証するスタイルです。
人が言葉を獲得したり、野生種から栽培植物や家畜をうみだす過程にも、こういった閃きとか予知みたいなものが影響してきたのではないかと思います。
所属する専攻から様々なハラスメントを受けても平気でいられるのは、要所要所で「この人達ならこういうことをする」というのが見えてしまっているからかもしれません。
多くの人がこういった能力を伸ばせる社会では、嘘をついても無駄なのでみなが正直になるでしょうし、今までにない技術の発明にもつながるのではないかと思います。