分析できないストレス

22年前に購入した安定同位体質量分析計は、2015年に基盤が壊れて部品がなかなか入手できず、2017年にようやく修理できました。ところが今度は接続している元素分析計でリークが続き、まずいことにその元素分析計をずっと担当してきたA社がサービスをやめ、X社のエンジニアさんが来ることになりました。慣れないなりに一生懸命されていたのですが、一ヶ所直せば別がおかしくなるで、最終的にはこちらも部品がないという理由で手詰まりになってしまいました。2018年3月になってA社の元社員の方から情報を頂き、別の元素分析計を無料で頂いて交換できました。ところがX社に頼んだ質量分析計と元素分析計をつなぐ部品の納入が5月にずれこみ、その上、以前は質量分析計の製造会社と直接やりとりできたのに、X社を通さないと何にいくらかかるか教えてもらえない不便な状況になってしまいました。さらには、ようやく信頼関係がでてきたX社のエンジニアの方が辞職してしまいました。X社の営業の方は必ずしも質量分析計に詳しくはないので、こちらが知りたい情報を的確に答えてくれるかというと必ずしもそうではなく、この会社とのやりとりにもストレスを感じるようになりました。
バイカル湖のサンプルが1000回分以上もたまっているのにいつまでこの状態が続くのかと思うと、さらにストレスがたまります。自分で装置を維持するのは諦めて安定同位体比は外注に出して、分析の主軸を7年前に買ったLC/MS/MSに移そうかと思い始めています。家建てるのと同じくらい高額な装置の維持は、本当に大変です。