私が育った寝屋川の家は淀川の堤防より低いところにあり、小学生の時に床下浸水を経験しました。家から田んぼまで一面の水で、目の前をサンショウウオが泳いでいて、いったいどこから来たのかと驚いたのを覚えています。
その後各地でダムや河川改修が行われ、一時期、甚大な水害は減りました。しかし、気候変動が現実になった今日、過去にはない豪雨が頻繁に起こるようになりました。
本郷で開講している水圏環境学では、受講生のこれからの50年で水害(洪水、土砂崩れ)が確実に増えるので、どこに家を建てるかは地形、地名、米軍写真などを参考にして慎重に決めるようにと伝えています。
残念ながら、水害の被害に遭った全ての地域とは言わなくとも、かなりの部分が、もともと水害が起こりやすいところです(かつての氾濫原で、明治時代までは水田だったところなど)。
人口が減少している今こそ、昔なら住宅地にしなかった所を宅地化することを、条例などでやめさせるべきだと思います。
水害被害に遭われた方には、下記から「震災がつなぐ全国ネットワーク」が作成した「『水害にあったときに』〜浸水被害からの生活再建の手引き〜」のチラシ版(A4、4ページ)をダウンロードできます。
http://blog.canpan.info/shintsuna/img/E6B0B4E5AEB3E381ABE38182E381A3E3819FE381A8E3818DE381AB_E38381E383A9E382B7E78988.pdf
まず写真を撮る→保険会社に連絡(交通事故も一緒ですね)など、すぐにやるべきことや、水をかぶったもののうち、どれが使えて、どれは諦めるべきかなど、要所が抑えられています。