バイカル湖危機対応

昨日の英語記事を読んでいただいた方には繰り返しになりますが、ロシア当局はバイカル湖への汚水規制を緩和する法律を準備しています。

ロシア人共同研究者が「それは科学的におかしいと当局に手紙を送ってくれ。また知り合いにもそうするよう伝えてくれ。」とのメールを送ってきたので、「科学者の反対だけで、政府、特におたくの国の政府が考えを変えるとはとても思えない。当局宛だけでなく、ユネスコの世界遺産担当者にもメールしてもらって(バイカル湖は世界自然遺産です)、あなたも録りためた惨状ビデオを送ったら?」と伝えました。

次にやったのが、私の英語版ツイッターから惨状写真付きでツイートし、知人の長い英文(昨日のです)をブログにアップしてリンクをそのツイートにペーストし、「下記リンクの記事を参考に、ロシア当局に意見を送って下さい。」とお願いすることでした。昨日記事の英語はアメリカ人の知人が書いたものなので、彼女の個人データに当たるものは削除した上で、ロシア人とアメリカ人の知人に「こんなツイッターあげて、このブログ記事に紐づけました。修正が必要なら連絡ください。」とメール。時差の関係で昨日の夜になってアメリカ人の知人からは「そうだよね、ツイッター使う手を忘れてた。○○にMasumiのツイートをリツイートするようお願いしとくね。」との返事。かたやロシア人研究者からは「そんなことより、Masumiさん自身の抗議手紙を早く送ってほしい。とにかく数が必用だから。」

あの国で科学者の意見の数が物を言うとは思えないので、「エビデンスはひとつなのだから、今更、私が積み上げることにそれほど意味があるとは思えない。それよりもロシア政府が、今、規制をゆるめたら経済的に大きな損失になることを理解するような内容を準備して送るから、そう急かさないで。」と返事しました。

いつも思うのですが、洋の東西を問わず男性より女性の方が、現実に即してよりベターな対応を選択・支持する傾向が強いように思います。

 (追伸)

バイカル湖への排水規制緩和に反対する手紙が各国から集まりました。下記リンクから見ることができます。

www.lin.irk.ru