対露支援

4月23日記事でご紹介した通り、バイカル湖への排水規制を緩和する法律は廃案になりました。これを受けてロシア政府はバイカル湖への汚濁物質流入負荷の削減に取り組むことになり、廃案への呼びかけの中心となったLimnological Institute(陸水学研究所)の所長に対して、作成した対策案についてアドバイスする研究者を世界から探して欲しいと要請しました。
所長は私や私のアメリカの友人に推薦を依頼、私からは同じキャンパスにいる下水道の専門家の先生と、その先生から紹介されたコンポストトイレの専門家の先生を紹介しました。
お二人とも真摯に対応してくださっていて、アメリカ人の友人から
「I am impressed with your colleagues' responses. They have exactly the expertise that the Russians need.」とのメールが届きました。ロシア側も同様に感じていることでしょう。
日露関係はいろいろ難しい点が多いですが、こういった支援を続けることで、たとえば日本に大災害が起きて飲用水が大量に不足したときなど、バイカル湖の水を送ってもらえることになるかもしれないと思っています。