アートは暮らしにあふれている

台所仕事をしながらNHK「あしたも晴れ!人生レシピ」の「心に触れる アートとの暮らし」を眺めてました。

「暮らし」というからには街の建築(つくば市でしたらセンタービルが磯崎新氏の代表建築です)、床の間の掛け軸、生け花などを想像していたのですが、紹介されたのは絵画だけ、それも美術館に行ったりレンタルしたりミュージアムグッズを買うなど、購入を前提として紹介していました。
かつて日本人の暮らしには農村であっても、暮らしにアートがあふれていたように思います。
農家だった父の実家にも床の間があって書道の掛け軸がかけられていました。お盆の時には各家庭で趣向を凝らした岐阜提灯が飾られ、それは美しい光景でした。
そういうものが希薄になった今であっても、「アートとの暮らし」としてなぜアーティストとされる人による絵画だけが対象となったのか、不思議でした。「アート」ってもっと多相多様な概念でしょう。