実験都市「つくば」

建築ジャーナル9月号は「つくば」を特集しています。

https://www.fujisan.co.jp/product/1281680203/next/

末尾の文章は、雑誌のホームページにあった紹介文です。最後は「成熟」とありますが、若手が研究所近くに低価格で住むことができた公務員住宅が消え、磯崎氏のモダンアートを現市長が潰してしまった現在の状況は「衰退」以外の何物でもありません。
そして研究学園都市「つくば」の衰退は、日本の科学技術分野の衰退にもつながります。既にそれは現実になっています。

ポピュリズム現市長(Wikipediaにあるように「大衆迎合」「衆愚政治」「扇動政治」「反知性主義」などの意味で「ポピュリズム」を使っています)は衰退を加速させることばかりします。
横浜市のように理工系研究者が市長にならないダメかもです。
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日本での最初で最後の新都市建設。都市計画都市「つくば」。それにかかわった土肥博至さん(筑波大学名誉教授)の貴重な証言がある。今だから語る国家プロジェクトの背景、何をめざし、何ができなかったか。磯崎新抜擢の裏話など、50年余り前の都市計画技術者の熱い思いと矜持が伝わってくる。今、理想を求めた住宅群も徐々に民間売却され、無人の公務員宿舎もある。交通が便利になったため、民間の高層マンション化が進み、ベッドタウン化している。その中で新しい動きの萌芽もある。1963年9月に「筑波に新都市建設」が閣議了解されて60年を前に、都市計画が描いた夢のゆくえと、その成熟について。