大学に移って驚いたのは、教員が雑用係兼務ということです。産総研ではすべて事務方にお任せしていた多くを、大学では教員がしなくてはなりません。
ではそれがアカデミズムの自治の代償かと言えば、今の独法化した大学は、所管の省からの評価に左右されるところが大きく、かつてとは全然違う状況のようです。そして、研究は一部の旧国立研究所に集中し、大学は教育してればよろしいという「分業」に向かっている気配を感じないでもありません。
私は子供の頃から記録癖があり、日記だけでなく、特定項目について専用の手帳を作って数行の記録を残しています。仕事についても「仕事手帳」を作って、「○○投稿、薬品管理、○○報告書半分」など記録していました。
大学に移った年も単年度の手帳だったのですが、自分が学生の頃とはかなり違っている大学の様子、そしてこれからもいろいろ変わりそうな気配に、2008年からは「10年日記」に変えました。1ページに同じ日の記録が10年分書き込める日記です。10年分書き終えた頃には、自分の仕事内容の変化から、流れが見えていることでしょう。