このところ後遺症のせいか体調があまりよくなかったので、この週末はなるべくゆっくり過ごし、今日は起きて庭仕事をしていました。
外見の華やかさからさぞかし手間がかかると思われがちな牡丹、何の手入れもしていないのに、今年も綺麗に咲いています。その横で、例年の半分くらいの背丈にしかなっていないカキ菜という種類の菜の花が、ようやく盛りを迎えています。この開花状況、これまでより明らかに遅い気がします。この花は他のアブラナ科同様、たぶん長日植物です。なので春先の気温が高くてもそのために開花が左右されることはあまりないはずで、ましてや遅れる理由にはなりません。4月になるまでほとんど成長しなかったことが開花の遅れにつながったのかもしれません(それで今年は背丈が短いのだと思います)。今年は暖冬と言われていたのに、なぜ成長が遅れたのかが気になります。
あわせて、今年は暖い冬だったから、2005年の春のように、実がなる前にアブラムシにたかられて大変なことになると覚悟していたのですが、その兆候もありません。アブラムシは発育最低温度が5-6℃と低いうえ発育も早い虫です。春先の温度が平年を1℃上回ると、成幼虫で越冬する不完全生活環型では、春の飛翔開始日も1-2週間早まるばかりか、個体数も桁違いに多くなるそうです。それで、年平均気温が2℃高いと、発生回数が5世代も増えて、天敵である寄生蜂の増加をうわまわり、大増殖するとの解説がありました。
2005年の春には、この解説どおりの現象が生じました。でも今年の冬から春にかけてのカキ菜の成長や開花の遅れ、アブラムシ出現の遅れ、一方でこれまで全く虫がつくことがなかった茶の木に冬も虫がついていたことなど、温暖化だけでは説明できない異変が、わが家の庭に起こっているようです。
(4月30日追伸)
今日ようやく、アブラムシが一部で発生しました。ほっとしました(?)。