M2のI君がブラックバスの補食実験を行う準備をしていた機関に、ご挨拶と片付けに行ってきました。ブラックバスは捕獲や飼育に許可が必要な外来種です。それで許可申請をして認可は受けていたのですが、そのときに申請した内容だけでは実験できないことが判明しました。何とかならないかと4通りの方法・ルートで再検討を進めたのですが、結局実験はできませんでした。
I君によると、就職活動の面接で「これまでにどんな壁にあたって、それをどう乗り越えましたか」という質問があったそうです。ブラックバスの壁は内定がでてから次々と立ちはだかったので「もっと早くにこの問題が発覚していて、回答に使ったら受けたかも」と、今だから笑い話にできますけど、その当時は私もどうなることやらと大変心配でした。当事者のI君はもっと大変だったでしょうね。
I君の修論は幸い、安定同位体による食物連鎖解析が学術的に非常に興味深い結果となり、最終的にはとてもよい論文になりました。今のM1にも「これは第二のI君か」がひとりいますが、きっと何とかなるんでしょう。