脳脊髄液減少症 症状緩和対策(3)

お言葉に甘えて、同じ環境棟にある大谷先生のお部屋に伺いました。人体の筋肉ポスターが2枚かけてあって、いつも筋肉について考えてるんだと思いました。私も自宅の寝室に脳のポスターを貼って、この後遺症で今は脳のどこがどうなっているのだろうと、いつも考えていますから。
大谷先生と、アミノ酸脳脊髄液減少症患者にとって効果があるかどうか話し合いました。私が考えている「アミノ酸によって結合組織がしっかりして、孔がよりふさがる」効果については直接検証することは難しいと考えられます。アミノ酸は髄液の成分でもあるでしょうから、その面からも効果があるとは思いますが、これも実証は難しい。しかしアミノ酸には疲労を軽減したり、寝付きをよくする効果があることは既に知られているそうです。私も服用していてそう感じました。脳脊髄液減少症の第一人者でああるS先生は、ご高著の中で、軽いジョギングやウォーキングなどで体を動かすことは、この後遺症の症状改善に効果があるとされています。メンタルな面や髄液産出を促進する効果などだと思いますが、問題はこの後遺症の患者さんは疲れやすいことです。これに対してアミノ酸によって疲れが多少とも減って、運動を継続することができれば、間接的ながら効果があると言えるのではないかということになりました。
寝る前に1袋(3000mg)を3ヶ月の服用で、昨日の記事に書いた効果を私は感じたわけですが、さらに効果を出すために1日2袋摂取することにしました。大谷先生のお勧めは朝食後と夕食後でしたが、私は夕食後より寝る前がよいと主張。寝る前に飲むと飲まないより多少寝付きがよい気がしたのと(それでも睡眠導入剤は手放せませんが)、寝酒をしても翌朝頭痛が残らないからです。私はそれほどお酒に弱い方ではなかったのですが、この後遺症になってから、お酒を飲むと極端にだるくなったり頭痛がするようになりました。とはいえ飲みたい気分のときが皆無ではないので、そんな時は寝酒になります。それでも翌朝は多少脳の調子がよくないと感じていたのですが、アミノ酸を飲み始めてからそういう感じがかなりなくなりました。
大谷先生が開発されたアミノサプリには「アミノバイタル」もあって、こちらの方は「体力」と違って量販店で安く買えるのですが、アスリート用なので一般の方には飲みにくいかもしれないということでした。それでサプリとしては、今回も「体力」としました。
さらに大谷先生からは、食事指導も受けました。もう何年も前から、忙しいので昼食は食べないか、仕事しながらサンドイッチを食べる程度だったのですが、「昼も必ずタンパク質を食べること。豆類と卵だけでいいですから。」先生曰く、昼にタンパク質を補給しないと、夕方運動するときなどに枯渇してしまうんだそうです。
ということで、これから3ヶ月間、アミノ酸を毎日2袋づつ摂取し、昼は必ずタンパク質を食べることで、この後遺症の改善効果を実験してみます。実証できる効果としては、疲れにくくなることですから、たとえばフルマラソンが完走できること(できれば5時間以内)などで示せればと思います。ただし欲を言えば、英語が話せるようになること(=話していることは分かるのに言葉がでてこない)、そして英語で思考ができるようになり、結果として事故前のようにL&OやMEPSなど、ある程度の国際誌に受理されるところまで戻せればと思います。