ラテン系の学会

コンファレンス3日目(16日)夜は20時からレセプション。ヨーロッパ人はみなカジュアルな正装をしていると思いきや、大会主催者やMOU署名予定者(後述)、それにキーノートスピーカー以外は、いいおじさんもジーンズだったりする。USから来たデニスン博士が、背広の質といい、ネクタイの色合いといい、一番気を遣っていたかもしれない。
バイキング方式で前菜(10数種類あってそれぞれに凝った調理がされているので、当初はこれで立食パーティーするんだと思った)と飲み物で歓談したあと、好きなテーブルにつく。
BGMはなぜかラテン(南米という意味)の生演奏。
デニスン博士が「何でラテンだと思う?」「さあ、タマタマはやってるだけじゃないかなぁ。日本だってなぜかハワイアンがはやった時代があったらしいよ」「なるほど」
特に挨拶もないままフォアグラとキノコのソテー、魚のムニエルとメインが進む。チーズとクラッカーがでてきたあたりで、大会主催者周辺が「ここでMOUをやるんだ」とごそごそ動きだし、演奏を中断させて、ラグーン関係のバルト海代表(なぜかエストニア人)とかポルトガル代表とかをひとりひとり呼び出して演壇でスピーチさせ、「ヨーロッパ・地中海ラグーン連合」結成のMOUに署名。あとでエストニア人に「この予定聞いてたの?スピーチは予め準備していた?」と尋ねたら、MOUに署名するようにとは聞いていたけど、今日、こんな形というのはこの瞬間知ったとのこと。
そのあと、これまでEcolagに貢献した長老2名に短いスピーチをしてもらった後、感謝状を送る。
そうこうしている間にデザートが到着。コーヒーアイス、キャラメル風味のぱりっとした焼き菓子、ケーキ生地にナッツがはいったもの。閉会宣言がないまま0時を過ぎ、若者だけでなく大会主催者も奥さんとラテンに合わせて踊ってる(写真)。守衛もニコニコ見ているだけで、宴はおわる気配もない。何なんだ、これは〜〜〜!
同じホテルに泊まっているLOICZ関係者3人組のうち、モロッコのマリアは「私はまだ残るわよ、当然!」というのでUSから来たデニスン博士と二人で歩いて帰る。「ふつ〜、こんな時間まで学会会場って、あいてないよね」「そうそう。それに明日もまた、キーノートレクチャー8時開始は絶対無理だよ、これは。」「早くて30分遅れだよねぇ。」。
6月にオスロであったLOICZのワークショップは、事務局がドイツ人だったので時間は正確、日中はネットにアクセスできないように管理されるなど、すべてwell organizedだった。なのでこのコンファレンスのアバウトで陽気な雰囲気は、ヨーロッパの学会というよりラテン系の特徴なんだろう、きっと。