常陸利根川水門上下流の堆積物

29日は霞ヶ浦と海を結ぶ常陸利根川の堆積物調査に同行しました。
常陸利根川には水門があって、霞ヶ浦に塩水が遡上するのを防いでいます。
下の写真は水門より淡水側の橋の上から採泥器でとった堆積物です。粘土っぽくて有機物濃度が高そうですが、表面は黒色ではなく茶色でした。これは酸欠になりにくい状態を示していると思われます。

水門側(塩水が登ってくる側)は水門前の橋の下がコンクリートだったので、近くの砂場の桟橋からとりました。

こんな浅くて(水深約170cm)砂質なのに、表面が黒っぽい色でした。海水が入ると硫化物が多く、また塩分で成層しやすくなるので、淡水だけの状態より酸欠になりやすくなります。今回ちょこっと見た感じでも、その傾向が反映しているように思います。

次は船を出して、航路など細粒物質がたまりやすいところで比較してもらえればと思います。