科学英語のセンスを磨く

OBのT君が「冠詞の使い方について、しっくりくる説明だったので、送ります」と、該当章を送ってくれました。確かに、行き当たりばったりではないかとさえ思っていた冠詞の使い方が、実際に冠詞がついている確率を論文から計算したデータ付きで示されていて、説得力がありました。
例えば「形容詞が名詞を修飾するとき、特定しにくい語意を持っている形容詞は名詞を特定しにくい。従って無冠詞となりやすい。」と説明があり、Journal of Biological Chemistry誌とJournal of Organic Chemistry誌においてfurtherで修飾された名詞が100%無冠詞になっていることを表で示しています(例えばfurther evidence, further studiesなど)。
こんな感じで助動詞、副詞、前置詞など、論文を書く際に途方に暮れる数々が解説されています。

科学英語のセンスを磨く 第2版―オリジナルペーパーに見られる表現

科学英語のセンスを磨く 第2版―オリジナルペーパーに見られる表現