捕食会議にご用心

捕食会議、英語ではpredatory conferenceと言います。同様な性質の学会誌はハゲタカジャーナル(英語ではpredatory journal)です。
捕食会議とは、学術的な体制を伴わない団体による登録料稼ぎが目的の学会で、日本の場合は国際会議であると謳って勧誘することが多いです。自分が最近出した論文を引き合いに招待講演を依頼する、という形で勧誘するものもあります。
悪質なものでは、日本の当該分野の研究者の名前を組織委員会に勝手にいれている場合があります。勧誘を受けた会議の組織委員会に知人の名があったので参加を検討したある方は、ホームページに詳細が書かれていない、参加費が異様に高いの2点から不審を抱き、知人に直接問い合わせて、無断で名前が使用されていたことが判明したそうです。
若手のみなさまは下記に気をつけて、捕食会議にひっかからないようにしましょう。
○高額な参加料の場合、正当性を疑うこと
○正当な会議やジャーナルと酷似した名称に注意すること
○著名な研究者や知り合いの名前が掲載されていても、安易に信用しないこと
○可能な限り裏付けをとること