午前のお仕事として、スイス・ジュネーブ大学フォーレル研究所長のSlaveykova教授に、バイカル湖サンプルを送ってきました。
彼女がロシア1世なのか2世なのかは詳しく聞いていませんが、陸水学の祖と言われるフォーレルの名を冠した研究所の所長を女性、かつ外国系の教授が務めているのはスゴイと思います。
女性と言えば、先日、バイカル異変について某国際誌に一緒に投稿したMoore教授も女性。さらにはラグーンについていろいろ意見を交わすAliceとか、フィリピンのジュゴン保護や海草ブルーカーボンについて一緒に研究しているヒメネス教授も女性。私の海外でのカウンターパートは圧倒的に女性が多いです。
これに対して、日本人共同研究者の9割前後は男性です。原因は、日本の教授に占める女性の割合が、東大に限らず、全国的に異様に低いからだと思います。
下記、内閣府男女共同参画局のリンクをご覧ください。
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-07-06.html
平成24年時点で、女性教授の割合は最大の「家政」でさえ33.8%。理工学に至っては3〜4%しかありません。「一億総活躍社会」によって、この惨憺たる状況が多少とも改善されるのかと言えば、東大で男女共同参画委員を務めた経験から、かなり厳しいと思います。本気で改善するのでしたら、女性を中心にしてかなりの権限を与えた改革チームでも作る必要があると思います。