東大でまた不正(さもありなん)

東大教授の論文不正がまた明るみに出ました。「東大教授 不正」でググルと読売新聞などでも出てきますが、NHKの下記記事が一番分かりやすいと思います。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170619/k10011022861000.html
NHKはリンク切れが早いので、リンクが切れたら下記をご覧ください。
東大教授が論文の訂正など検討 大学は不正ないか調査 _ NHKニュース.pdf 直
記事によれば昨年、匿名の告発文が大学に届いたことから渡邊嘉典教授の論文不正について調査が始まったとあります。昨年出された匿名の告発文と言えばOrdinary_researchers氏が2016年8月14日付で出された告発がネットでも様々に取り上げています。告発文は下記です。
告発文1_5cvq.pdf 直
この告発が、実は私たちの健康にもすごく影響する可能性があることは、下記、週刊現代の記事が分かりやすく解説しています。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49764

ここで注意いただきたいのは、Ordinary_researchers氏が告発した中に渡邊嘉典教授の名前は見当たらないことです。つまり、医学会の重鎮(門脇教授は6月15日付で日本医学会副会長に就任しています)の不正の有無については、告発から10ヶ月、本調査移行から9ヶ月経ってもまだ公表されていないのです。

私は所属する自然環境学専攻の某教員が学生にパワハラを行った上、ヒ素・水銀の廃液を、こともあろうに環境安全センターの流しに捨てていたことについて被害学生から善処を求められたので、これについてきちんと調査し、事実であれば改善策を検討するよう専攻や研究科に訴えました。しかし無視されただけでなく、すさまじいいやがらせを受けました(詳細は2016年10月14日記事参照)。東大教員がこんなことをやったと認めたくない、と思うほどの内容だったからだと思います。このことをハラスメント委員会やコンプライアンス委員会に訴えても門前払いだったので、東大という組織は重大な不祥事ほど隠蔽に走ると理解しました。
ですのでOrdinary_researchers氏が告発した内容については、何とか逃げ切ろうとするのではと考えています。今回、Ordinary_researchers氏の告発とは別の告発による(らしい)不祥事について先に処分が検討され始めたのは、私にとっては「やっぱりな。」という感じです。