湿度を知りたい。。。

バイカル湖調査の最初の3日はほとんど雨でした。それでも波がないのでマイクロプラスチックのサンプリングやリン濃度を測る水草のクリーニングで結構忙しく、日本でも忙しいと洗顔せずにそのまま寝ていて、ここでもずっとそうしてました。
4日目の朝、目尻にくっきりと皺ができてました。よくみると顔全体もかさかさしています。これは大変と日本から持って来た美容液タイプの化粧水を塗ったら、まるで濾紙に水が染みこむように入っていきました。ふだんは水道水に尿素を溶かしてグリセリンを少々いれたものを霧吹きでかけて使っていて、この化粧水は出張時にしか使いません。かなり濃厚な感じなので、こんな風に浸透したことはありませんでした。
同室のTさんと「そう言えば浴室のタイルの目地に全くカビがないですよね。」「そうそう。この窓だって、いかにもカビが目立ちそうな白ペンキなのに、カビの跡ないでしょう?」「乳液とか保湿クリームとか、必須ですね。」
と言われても、私は日本でさえ乳液・クリームの類は持っていません。今更こんなところで買うか?と迷ってましたが、掃除担当の船員がトレペの半分を水浸しにしたのが、30分後には全部乾いていたのを見て、これは日本では乾燥警報(?)がでるかもしれない湿度かもと悟りました。実際、4日目から滞在しているバイカル湖中央湖盆付近はタイガではなくツンドラが発達しています(白いのは雪では無く土壌です)。バイカル湖周辺でも、特に乾燥している地帯ということです。

それで上陸した村の何でも屋の店で「顔に使うクリームありませんか?」と尋ねたところ、下の写真のクリームを出して来てくれました。75ルーブル(約100円)との値段にアメリカ人の女性研究者やTさんが「大丈夫?」と心配してましたが、べたつかず、保湿力もそこそこあり、香料は余分ですが値段以上の働きでした。需要があるところでは、それなりの工夫が加えられているようです。