サバの水煮缶で認知症を防げるか

最近、どの店に行っても国産サバ水煮缶が品薄です。健康番組がこぞって認知症予防によいなどと宣伝している為だと思います。
同様の品薄がかつてはココアで起こり、クルミで起こりました。あの時ココアやクルミを買いだめしていた消費者は、今でもそれらを継続して食べているのでしょうか。テレビで宣伝される度に異なる食材に走っても、健康効果は得られないと思います。
私はかなり以前からツナ缶は買わずにサバの水煮缶をツナ代わりに使っていました。理由はDHAではなく、ツナは食物連鎖の上の方にいるので、水銀が濃縮している可能性があるからです。父親は認知症予防にと、40歳くらいからDHAのサプリを欠かさず摂取していましたが、70歳過ぎで発症しました。青魚を全く食べないのは別の意味で健康によくないと思いますが、DHAを多くとることだけで認知症予防になると期待しない方がよいと思います。
たとえば「ビタミンB 認知症」で検索すると、ビタミンBが不足することで認知症になりやすくなりそうだと思うことでしょう。私も、父親が発症したとき血液検査を受けて、医師からビタミンBを多めにとるように指導されるまでは気にしていませんでした。それからは、週に一度はレバー料理を出すようにしています。歳を取って肉類を食べる量が落ちるとビタミンBが不足しがちだと思いますが、私がこれまで見た範囲では、「健康長寿の食事」でビタミンBが紹介された例はなかったように思います。不思議です。