歌い続ける老人と幼児

父親は要介護2ながら、朝夕の犬の散歩は自分でいけますし、農作業については私にアドバイスできるほど覚えています。ただ最近、意味が分からない歌を頻繁に歌うようになりました。
心配になって「認知症 歌を歌い続ける」でググルと、トップに下記2件がでてきました。

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やっぱり症状が進んでいるのかなぁと思いつつ、Ciniiで「歌い続ける」で検索したら、「松枯れ対策農薬の空中散布と同時期に発生した健康被害例の検討」がヒットしました。

松枯れ対策農薬の空中散布と同時期に発生した健康被害例の検討

松枯れ対策としてネオニコチノイド(アセタミプリド)が空中散布されてまもなく、3歳後半の児童が歌を歌い続ける、走り回り続けるなどの多動傾向が見られるようになり、毒物排泄薬などの処方により行動が落ち着いたそうです。
日本の水道水には、水田から流出した農薬が取水した河川と同定度で含まれていることがあります。発ガン性が判明して禁止になった除草剤CNPも、信濃川での濃度と水道水濃度がほぼ同じでした。このケースはガンなので、細胞を使った実験などで検討できます。しかし人の精神面に与える影響は、実験でクリアな結果を出すのは非常に難しいと思います。そして歌を歌い続けるという症状が加齢による認知症でもあるように、ある程度の年齢になってからの影響が、たとえばネオニコチノイドを服用し続けた結果なのか加齢によるのかを区別するのは非常に難しいと思われます。
このような場合に、それでも厳密な実験による証明が出るまで使用するのか、予防原則を取るのか。私は日本は予防原則をとらないので、子育てで苦労することになる女性である娘には、EUのどこか(できればフランス)に帰化してほしいと思っています。