5年目にしてようやく分蜂成功!

蜂群崩壊症候群(CCD)についてChatGPTに英語で質問したところ、2006年に全米各地で発生した際に初めて認識されたそうです。何が原因かも聞いたところ、
1)殺虫剤、特にネオニコチノイド系
2)寄生・病気
3) 栄養失調
4) ストレス
の順で挙げ、これら単独というよりは複合して発生すると考えられるとのことです。
2019年11月に「宍道湖ではネオニコチノイドによって餌となる節足動物などが激減したことで、ワカサギやウナギが採れなくなった」とのScience論文を公表したように、ネオニコチノイドにはかねてより関心を持っていました。そして、CCDについては長らく研究されていて今もなお、ネオニコチノイドが決定打との認識になっていないのはなぜだろう?と以前から思っていました。
それで2019年4月から、つくば市の制度を使って養蜂を学び始めました。5月に偶然、自宅に蜂球(=元の巣からでてきた蜂達が球状に密集したもの)ができ、師匠に巣箱に入れてもらったのですが、脱走してしまいました。
2020年は4月に師匠から頂いた1群を飼育、9月には5kgもハチミツが採れたのですがアカリンダニにやられて越冬できず、上記2)を実体験しました。
2021年4月も師匠から1群いただいたのですが、またもやアカリンダニで全滅。このときは6月と12月に調べてもらっていて、6月は感染蜂ゼロだったのに、12月は調べてもらった全個体が感染していました。わずか半年で死滅させるなんて、アカリンダニ恐るべし!

この時点でネオニコチノイドは、少なくともウチでは脅威ではないと悟りました。考えてみれば自宅は市街地にあるので、ネオニコチノイドの影響はあったとしても、水田地帯ほどではありません。逆にアカリンダニという節足動物に毎年やられるのは、ネオニコチノイドに曝露されるとアカリンダニも弱るからではないかとの妄想にかられるようになりました。
2022年4月は師匠から1群、師匠主宰サークルの方から1群の2群を飼育、1群には9月以降真冬もアカリンダニが嫌うメントールを投与し、もう1群はしないでいたら、しなかった方がアカリンダニで全滅し、した方は無事越冬しました。
そして本日、越冬した群で最初の分蜂が起こり、無事取り込むことができました!5年目にしてようやくの快挙に、感無量です。。

動画の始めに見えているのが蜂球です。最初はもっと大きかったのですが、洗濯ネットで一部を捕まえて巣箱に放り込んだところ、その中に女王蜂がいたようで、待っている間にどんどん巣箱に入っていきました。1時間以内に蜂球は消え、全個体を収容しました。